俳優ポール・ダノが、ユニバーサル・ピクチャーズで製作される未発表のコメディ映画で脚本と監督を務める方向で交渉に入っていることが明らかになった。本作は、映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』でアカデミー賞を席巻したダニエル・クワンとダニエル・シャイナート(通称ザ・ダニエルズ)が、ユニバーサルとの全体契約に基づきプロデュースする。
ザ・ダニエルズとの再タッグ
ダノは、2016年のザ・ダニエルズの長編監督デビュー作『スイス・アーミー・マン』で主演を務めており、今回のプロジェクトは彼らにとっての再タッグとなる。同作は、無人島に漂着した男が、屁をこく死体(ダニエル・ラドクリフが演じた)の助けを借りて安全な場所へたどり着くという奇妙な物語であった。
監督2作目となるコメディ映画
ダノにとって監督作品は、2018年の『ワイルドライフ』以来2作目となる。『ワイルドライフ』は、キャリー・マリガンとジェイク・ギレンホールが主演し、父親が危険な仕事のために家族を捨てた後、母親の態度に悩む少年を描いた青春物語であった。同作は、インディペンデント・スピリット賞に3部門ノミネートされるなど高い評価を得ている。
現在、新作コメディの詳しいプロットは明らかにされていない。ザ・ダニエルズとジョナサン・ワンは、ユニバーサル・ピクチャーズとの全体契約を通じて、彼らのプロダクション会社「プレイグラウンド」のもとで本作をプロデュースする。ダノもプロデューサーとして交渉中である。
ザ・ダニエルズの次回作とポール・ダノの活躍
ザ・ダニエルズは現在、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』に続く次回作を制作中であり、これもまたタイトル未定だが、2026年7月12日の公開が予定されている。ダノの新作コメディは、彼らの契約のもとで純粋にプロデュースされる数少ない作品の一つである。
ダノは近年も俳優として精力的に活動しており、『THE BATMAN-ザ・バットマン-』、『ダム・マネー』、『オクジャ/okja』、そしてユニバーサル作品の『フェイブルマンズ』などに出演している。また、テレビでは『エスケープ・アット・ダンネモラ~脱獄~』、『MR. & MRS. スミス』、そして最近では『The Studio』などのプロジェクトでも活躍している。
ユニバーサル・ピクチャーズの製作開発担当シニア・エグゼクティブ・バイスプレジデントのエリック・バイアーズが、このプロジェクトを統括する予定だ。
ソース: Paul Dano To Write And Direct Comedy For Universal Pictures And The Daniels