[PR]

シャーリーズ・セロン、海外援助削減に怒りの警鐘「数百万人が死ぬ」と痛烈批判


アカデミー賞受賞俳優のシャーリーズ・セロンが、ロサンゼルスで自身が設立したチャリティ団体のイベントに登場。海外援助の削減がもたらす壊滅的な影響について強い懸念を表明し、「何百万人もの人々が死ぬことになる」と警鐘を鳴らした。

 

シャーリーズ・セロン、チャリティイベントで痛烈なスピーチ

セロンは、現地時間6月28日にユニバーサル・スタジオの敷地内で開催された第5回「シャーリーズ・セロン・アフリカ・アウトリーチ・プログラム(CTAOP)」の資金調達イベントで、熱のこもったスピーチを行った。

「世界は燃えているように感じますが、それは実際に燃えているからです」とセロンは語り始めた。彼女は、移民政策が家族の生活を破壊していること、女性の権利が日々失われていること、クィアやトランスジェンダーの人々の存在が消されつつあること、そしてジェンダーに基づく暴力が増加している現状を次々と指摘。「これは単なる政策ではなく、個人的な問題だ。彼らを非難する」と強い言葉で批判した。

 

海外援助削減がもたらす「壊滅的」な影響

特にセロンが強い危機感を抱いているのが、海外援助の削減である。彼女は、この削減によって母国である南アフリカのHIVおよびAIDSプログラムが「完全に停止」したと告発。「これは有害であるだけでなく、危険です。人々の命が失われるでしょう。残念ながら、すでに多くの人々が恐ろしい速さで命を落としています。このような不必要な苦しみを見るのは、本当に心が張り裂けるようです」と述べた。

セロンはトランプ前大統領の名前を直接挙げることはなかったが、その政権が海外援助の削減を主要な政策課題としていたことは明らかである。

イベント前のレッドカーペットで、セロンはVariety誌の取材に対し、「これから起こることは非常に壊滅的です。皆が話しているこの予算の1パーセント未満の削減で、何百万人もの人々が死ぬことになるのですから。昨年のイベントよりも、今年の方が少し重要性が増しているように感じます」と語った。

 

絶望の中に見出す「抵抗という希望」

しかし、セロンは希望を捨ててはいない。「私たちが目にしているのは、抵抗の動きです」と彼女は続けた。「希望はあります。私たち全員が立ち上がり、組織し、抗議し、投票し、互いを思いやり、これが新しい日常であることを受け入れるのを拒否することに力があるのです」。

この「抵抗、正義、そして互いを思いやる精神」こそが、CTAOPの活動を推進する原動力であるとセロンは強調。「私たちの焦点は南アフリカの若者ですが、今夜ここで私たちが本当に話しているのは、すべての命が尊重されるべきだということです。誰もが健康で安全である権利を持ち、認められるべきなのです」と訴えた。

 

18年間続く「シャーリーズ・セロン・アフリカ・アウトリーチ・プログラム」とは

セロンは18年前にCTAOPを立ち上げ、故郷である南アフリカの若者たちを支援してきた。現在までに、CTAOPが支援するプログラムは450万人以上の若者に届けられ、南部アフリカの組織に1500万ドルを助成している。

この夜のイベントには、ヘンリー・ゴールディング、キキ・レイン、マーワン・ケンザリといった俳優仲間も駆けつけ、高級品や体験のライブオークション、歌手レネー・ラップによるパフォーマンスなどが行われ、盛況のうちに幕を閉じた。セロンは、今後も議員へのロビー活動を続けていく意思を明らかにしている。

ソース:Charlize Theron on Cuts to Foreign Aid: ‘Million of People’ Will Die