【速報】第82回ヴェネツィア国際映画祭のオープニング作品が、パオロ・ソレンティーノ監督の最新作『La Grazia』(英題:Grace)に決定した。オスカー受賞監督であるソレンティーノと、長年のコラボレーターであるトニ・セルヴィッロが再びタッグを組んだ本作は、8月27日(水)にリド島でワールドプレミアを飾り、コンペティション部門に出品される。
パオロ・ソレンティーノ監督、再びヴェネツィアの舞台へ
パオロ・ソレンティーノ監督の新作『La Grazia』は、2025年のヴェネツィア国際映画祭の幕開けを飾る作品として選ばれた。本作は、ソレンティーノ監督がオスカー受賞作『グレート・ビューティー』などでタッグを組んできた名優トニ・セルヴィッロと再び組むことで注目を集めている。また、『ダイアモンズ』で知られるアンナ・フェルゼッティも出演する。現在のところ、具体的なプロットの詳細は明かされていない。
アルベルト・バルベラ芸術監督が期待を表明
ヴェネツィア国際映画祭のアルベルト・バルベラ芸術監督は、今回の決定について「第82回ヴェネツィア国際映画祭が、パオロ・ソレンティーノ監督の待望の新作で幕を開けることを大変喜ばしく思う」とコメントしている。
バルベラ芸術監督は、ソレンティーノ監督との長年の関係に触れ、「最も重要で国際的に評価されているイタリアの映画監督の一人である彼が、2001年に初の長編映画『One Man Up』でビエンナーレ・ディ・ヴェネツィアでデビューしたことを思い出したい」と語った。また、ソレンティーノ監督が手掛けたシリーズ『The Young Pope』(シーズン1、2)がコンペティション外で上映されたことや、2021年に銀獅子賞(審査員大賞)を受賞した『The Hand of God』についても言及し、ヴェネツィアとの関係が長年にわたり深まってきたことを強調した。
「パオロ・ソレンティーノ監督のコンペティション部門への復帰は、その独創性と現代性において深い足跡を残す運命にある作品である」とバルベラ芸術監督は付け加え、「ヴェネツィア国際映画祭の観客は、オープニングナイトにその発見の喜びを味わうことになるだろう」と期待を寄せている。
『La Grazia』製作体制と配給情報
『La Grazia』は、ソレンティーノ自身が脚本・監督を務める作品である。製作はFremantle傘下のThe Apartment、Numero 10、PiperFilmが共同で行い、イタリア国内での配給はPiperFilmが担当する。
国際配給については、MUBIがイタリアを除く全世界の権利を保有しており、The Match Factoryが国際セールスを担当する。
ソース: Paolo Sorrentino’s ‘La Grazia’ Set to Open Venice Film Festival