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ジェームズ・ガン版『スーパーマン』、インドの洗礼。キスシーン検閲にファン落胆も、興行成績は絶好調


ジェームズ・ガンが監督を務めるワーナー・ブラザースのDCユニバース(DCU)最新作『スーパーマン』が、インドで一部シーンをカットされた上で公開されたことが2025年7月14日、明らかになった。インドの中央映画認証委員会(CBFC)が特定のシーンを「過度に官能的」と判断し、合計41秒に及ぶ映像が削除された。

 

カットされたのはキスシーンと「下品なジェスチャー」

 

CBFCによってカットの対象となったのは、主に3つのシーンである。

報告によると、デヴィッド・コレンスウェット演じるスーパーマンと、レイチェル・ブロズナハン演じるロイス・レインのキスシーンが2つ削除された。さらに、ネイサン・フィリオンが演じるグリーン・ランタンの一人、ガイ・ガードナーが戦闘シーンでスーパーパワーを持つ指輪を使って中指を立てる8秒間のシーンも、「下品なジェスチャーを含む」としてカットされた。

 

検閲にもかかわらず興行成績はNo.1を記録

 

シーンカットという事態に見舞われたものの、映画『スーパーマン』のインドにおける興行は絶好調である。

ワーナー・ブラザース・インディアの発表によれば、同作はインド国内でDC映画史上最高のオープニング週末興行収入を記録し、初登場第1位に輝いた。現在、英語のほか、ヒンディー語、タミル語、テルグ語の各言語で上映されている。

 

インドにおける映画検閲とファンの反応

 

インドで海外の大作映画が検閲を受けるのは、今回が初めてではない。最近では、Apple Originalの映画『F1』で、ブラッド・ピット演じるキャラクターが中指の絵文字を送るシーンが、CBFCの審査提出前にスタジオ側で自主的に拳を突き合わせる絵文字に差し替えられた事例がある。

今回の『スーパーマン』の検閲、特に主演二人のキスシーンのカットに対して、インドのDCUファンの間では落胆の声が広がっている。プロモーション期間中からデヴィッド・コレンスウェットとレイチェル・ブロズナハンのスクリーン上での相性の良さ(ケミストリー)が大きな話題となっており、二人のロマンチックなシーンへの期待が高まっていただけに、その機会が奪われたことへの不満がSNSなどで表明されている。

ソース:Indian Film Board Censors ‘Superman’ for Being Too ‘Sensual’