Netflixで配信中の新作ホラーアニメ「光が死んだ夏」が、世界的に大ヒットを記録している。本作は、全世界の非英語圏作品の中で最も視聴された作品の一つとしてデビューし、僅か1週間で200万回の再生数を叩き出し、Netflixの非英語圏シリーズで8位にランクインした。これは「ダンダダン シーズン2」といった高視聴率作品と肩を並べる快挙であり、この勢いを維持すれば、年間で最もストリーミングされたアニメ作品の一つとなることは確実だ。

「光が死んだ夏」:親友を蝕む“何か”と向き合う恐怖
本作は、モクモクれんによるKADOKAWAのWeb漫画サイト「ヤングエースUP」にて連載中の同名漫画を原作とする青春ホラーアニメである。主人公・辻中佳紀(CV:小林千晃)と、彼の幼馴染である光と同じ姿をした“ナニカ”であるヒカル(CV:梅田修一朗)の関係を軸に、集落で起こる奇怪な事件が描かれる。
佳紀がすぐに光の変化に気づく点が、本作をさらに興味深いものにしている。これにより、アニメシリーズは、ヨシキがその「何か」の正体を理解し、本来の光がどこへ行ったのかを探し、彼を取り戻す可能性を探る試みを描くことが示唆されている。また、「何か」の冷酷な残虐性も描かれており、視聴者は常に佳紀の未来と安寧を案じながら物語を追うことになる。
監督が語る「原作を超える」恐怖表現へのこだわり
「光が死んだ夏」が視聴者にとって魅力的である理由の一つは、その作品が不穏なイメージを描くことを恐れていない点にある。監督・脚本を務める竹下良平氏は、先月、原作漫画(作者:モクモクレン)よりもさらに恐ろしい物語にすることを目指していると明かした。
竹下監督は、「この雰囲気はアニメーションでも絶対に再現しなければならないと感じていた。もちろん、原作漫画もすでに素晴らしいが、アニメーションならではの可能性を通じて、それを超える必要があると常に意識していた」と述べている。
まだ3話が配信されたばかりの「光が死んだ夏」は、まさに勢いを増し始めたところだ。竹下監督の意図通りに進めば、アニメファンだけでなく、これまでアニメに注目してこなかったホラーファンをも惹きつける、野心的で恐ろしい作品となるだろう。
Netflixでは、毎週土曜日に「光が死んだ夏」の新エピソードが配信されている。