広島市中区の映画館「広島サロンシネマ」で、2025年8月1日(金)から社会派コメディサスペンス映画「まぜこぜ一座殺人事件~まつりのあとのあとのまつり~」の上映が決定した。企画・出演を務めるのは広島県出身の俳優、東ちづる。上映期間中の8月2日(土)には、同じく広島出身のタレント松本裕見子を招き、アフタートークイベントも開催される。
目次
■東ちづるが描く「まぜこぜの社会」とは
本作は、義足や車椅子の使用者、全盲、ダウン症、ろう者、トランスジェンダー、ドラァグクイーンなど、多様な背景を持つパフォーマーたちが本人役で出演する異色のエンターテインメント作品である。
物語は、個性豊かなメンバーが集う「まぜこぜ一座」で起きた殺人事件をきっかけに、マイノリティたちが抱える本音や社会への疑問、そして内に秘めた怒りや笑いを赤裸々に描き出す。東は「美しい言葉も忖度も不要。見せかけのヒューマニズムなどクソ喰らえ」という強いメッセージを、笑いとサスペンスに昇華させた。
脚本は、ライターや歌手としても活動するドラァグクイーンのエスムラルダが担当。CMやドラマで活躍する齊藤雄基が、本作で長編映画監督デビューを果たした。
■豪華声優陣が歌うエンディングソングも話題に
エンディングを飾る楽曲「Get in touch!」は、「普通なんてないんだよ。あなたはそのままでいい」という力強いメッセージが込められた一曲だ。
この楽曲には、井上和彦、かないみか、坂本千夏、島本須美、関智一、高乃麗、日髙のり子、深見梨加、松本梨香、三ツ矢雄二、山寺宏一(五十音順)といった、アニメ界のレジェンド声優11人が集結。事務所の垣根を越えて無償で参加しており、YouTubeでの再生回数は6万回を突破するなど、公開前から大きな注目を集めている。
▼エンディング曲「Get in touch!」
■広島での上映とアフタートークイベント詳細
広島での上映は8月1日(金)から7日(木)までの一週間限定。8月2日(土)の18:45の回上映後には、東ちづるとローカルタレントの松本裕見子が登壇するアフタートークが開催される(手話通訳付き)。
【上映情報】
- 期間: 2025年8月1日(金)~8月7日(木)
- 劇場: 広島 サロンシネマ
- 公式サイト: https://mazekoze-matsuri.com/
【アフタートーク】
- 日時: 2025年8月2日(土)18:45の回 上映後
- 登壇者: 東ちづる、松本裕見子
■誰もが楽しめるバリアフリー上映
本作は、すべての上映回でスクリーンに日本語字幕が表示される。また、スマートフォンアプリ「HELLO!MOVIE」を利用すれば、誰でも無料で音声ガイドを楽しむことが可能だ。
鑑賞料金は、豪華なパンフレット付きで一律1,500円(税込)。障害者手帳や年齢証明の提示は不要で、誰もが同じ条件で映画を楽しめる「健常者割引」とも言える価格設定となっている。視覚障害者向けには、音声で聞く「デジタルパンフレット」も用意されている。
東は、「マイノリティパフォーマーの活躍の機会が少ないのはナゼ?という長年の疑問を、エンタメの力で面白おかしく表現した。ぜひ多くの方に『まぜこぜ』で鑑賞いただき、迷ったら笑ってほしい」とコメントを寄せている。
▼映画「まぜこぜ一座殺人事件」予告編
■活動の背景にある「一般社団法人Get in touch」
本作を製作した「一般社団法人Get in touch」は、東ちづるが代表理事を務め、「まぜこぜの社会」の実現を目指して2012年に設立された団体である。アートや音楽、映像などのエンターテインメントを通じて、誰も排除しない社会の実現に向けた様々な活動を展開している。
▼Get in touch紹介動画