[PR]

サム・ライミ監督作『クイック&デッド』、公開30年を経てNetflixでサプライズヒット!


サム・ライミ監督の異色ウェスタン『クイック&デッド』が、公開から30年の時を経てNetflixのグローバルチャートでトップ10入りを果たすという、驚きのヒットを記録している。トビー・マグワイア主演の『スパイダーマン』シリーズやブルース・キャンベル主演のホラー映画『死霊のはらわた』で知られるライミ監督だが、1990年代半ばに自身の専門外である西部劇に挑んだ本作が、今になって再評価されている形だ。

ライミ監督の挑戦:ジャンルを覆す西部劇

通常、ジョン・ウェインやクリント・イーストウッドのようなマッチョな男性が主役を務めることが多かった西部劇において、『クイック&デッド』はシャロン・ストーン演じる女性ガンマンを主人公に据えることで、ジャンルの伝統を覆した。19世紀後半を舞台に、父親の復讐を誓う謎の女性「ザ・レディ」(ストーン)が、元アウトローの町長ジョン・ヘロッド(ジーン・ハックマン)が主催する決闘大会に参加する物語が描かれる。ライミ監督がこの西部劇に惹かれた理由は、その斬新なアプローチにあったと考えられる。

公開当初は不振も、Netflixで巻き返し

公開当初、『クイック&デッド』は興行的に成功を収めることはできなかった。全世界で4,700万ドルの興行収入に留まり、制作費をわずかに上回る程度であった。Rotten Tomatoesでの評価も60%と、決して高くはなかった。しかし、Netflixでの配信が開始されると状況は一変。過去1週間で290万回の視聴回数を記録し、Netflixの週間トップ10チャートにランクインした。『オールド・ガード2』や『マデアのデスティネーション・ウェディング』といった新作映画と肩を並べる形での快挙だ。

シャロン・ストーンの尽力:レオナルド・ディカプリオへの支援

本作には、後に『タイタニック』で世界的スターとなる以前のレオナルド・ディカプリオが「ザ・キッド」役で出演していることも特筆すべき点だ。当時21歳だったディカプリオの起用に対し、制作会社トライスター・ピクチャーズは難色を示したという。しかし、本作のプロデューサーも務めていたシャロン・ストーンは、オーディションで「ザ・キッド」役に最も適しているのはディカプリオだと確信していた。結果、ストーンは自身のギャラからディカプリオの出演料を支払うという決断を下した。ディカプリオは最近のE!ニュースのインタビューで、「彼女には何度も感謝している。実際に感謝の品を送ったかどうかは覚えていないが、感謝してもしきれない」と語り、ストーンの寛大な支援に深い感謝を示している。

その他、ラッセル・クロウ、キース・デヴィッド、ロバーツ・ブロッサム、ゲイリー・シニーズ、トビン・ベル、ケヴィン・コンウェイといった豪華キャストが出演している。脚本はサイモン・ムーアが手掛けた。

『クイック&デッド』は現在、Netflixで視聴可能。

ソース