2025年7月19日より放送が開始されたアニメ『怪獣8号』第2期。その放送に合わせ、作曲家・坂東祐大による劇中音楽3曲を収録した「怪獣8号」2nd オリジナル・サウンドトラック Vol.0が、7月20日より先行配信された。今作には、現代ジャズ・ドラムの鬼才と称されるマーク・ジュリアナが参加していることでも注目を集めている。

目次
アニメ『怪獣8号』第2期、放送と同時に劇中曲を配信
アニメ『怪獣8号』は、集英社のマンガアプリ「少年ジャンプ+」で連載された松本直也による大人気漫画を原作とした作品である。Production I.Gがアニメーション制作を、スタジオカラーが怪獣デザイン&ワークスを担当し、2024年4月に放送された第1期は国内外で大きな反響を呼んだ。
待望の第2期放送開始に合わせ、作曲家の坂東祐大が手がける劇中音楽から、以下の3曲が先行配信された。
- 鳴海のテーマ feat.マーク・ジュリアナ
- ヒカリのテーマ
- 保科のテーマ(休日編) feat. 中村滉己
これらの楽曲は、第2期から本格的に登場する防衛隊第1部隊隊長・鳴海弦や、物語の鍵を握るキャラクターたちの魅力を音楽で表現している。
現代ジャズの鬼才、マーク・ジュリアナが日本のアニメに初参加
特に注目すべきは、第1部隊隊長・鳴海弦のテーマ曲「鳴海のテーマ」に、世界的ドラマーであるマーク・ジュリアナが参加している点だ。
ニューヨーク・タイムズ紙に「崇拝の対象となるドラマー」と評され、故デヴィッド・ボウイの遺作『★(ブラックスター)』にも参加したことで知られるジュリアナ。今回が初めての日本アニメ作品への参加となる。
ジュリアナは今回の参加について、以下のようにコメントを寄せている。
この曲を初めて聴いたとき、まるで全く新しい世界に足を踏み入れたような感覚がありました。音のテクスチャーにすぐに親しみを感じ、どのようにアプローチするかのアイデアが一気に頭の中を駆け巡ったのを覚えています。 レコーディングは本当に刺激的な挑戦でした。絶え間ないエネルギーを注ぎながらも正確さを維持し、この音楽とキャラクターを支え、前へと推進できるよう心がけました。 多くの方々に届くであろう日本のアニメーション作品に参加できたことを心から光栄に思っていますし、この素晴らしいプロジェクトの一員になれたことに深く感謝しています。 マーク・ジュリアナ(Drums)
音楽は多彩な才能で注目される作曲家・坂東祐大

本作の音楽を担当するのは、作曲家・音楽家の坂東祐大である。クラシック音楽を基盤としながら、ドラマ『大豆田とわ子と三人の元夫』や映画『竜とそばかすの姫』(共同制作)の音楽、米津玄師や宇多田ヒカルの楽曲編曲など、ジャンルを横断した活動で高い評価を得ている。
第25回芥川作曲賞(2015年)や令和5年度「咲くやこの花賞」音楽部門を受賞するなど、現代音楽シーンを牽引する才能が、『怪獣8号』の壮大な世界観を圧倒的なクオリティの音楽で彩る。
「怪獣8号」2nd オリジナル・サウンドトラック Vol.0 配信情報
- タイトル: 「怪獣8号」2nd オリジナル・サウンドトラック Vol.0
- 収録曲:
- 鳴海のテーマ feat.マーク・ジュリアナ
- ヒカリのテーマ
- 保科のテーマ(休日編) feat. 中村滉己
- 音楽: 坂東祐大
- 配信開始日: 2025年7月20日より各配信ストアにてダウンロード・ストリーミング配信開始
- 配信リンク: https://YutaBandoh.lnk.to/Kaiju82ndvol0
アニメ『怪獣8号』第2期 作品情報
あらすじ
防衛隊長官・四ノ宮功の判断により兵器化を免れるも、身柄を拘束されたままの日比野カフカ。異動命令が下った第3部隊の新人たちがそれぞれの任務先へ向かうなか、彼の前に現れたのは、第1部隊を率いる防衛隊最強の男・鳴海弦だった。隊員としてのカフカを必要としない鳴海に対し、自身の力を認めさせるため「怪獣8号」の強大すぎる力と向き合うことになるカフカ。しかしその陰では、「怪獣9号」の脅威が迫っていた……。継承される意志と力、新たな識別怪獣兵器(ナンバーズ)適合者の誕生、そして防衛隊を襲う史上最大の危機が訪れる――。
放送・配信情報
- 放送: テレ東系列ほかにて、2025年7月19日(土)より毎週土曜日23:00~
- 配信: 公式Xにて毎週土曜23:00~全世界リアルタイム配信。その他各種プラットフォームでも23:30より順次配信開始。