2019年に韓国で社会現象を巻き起こした大ヒットドラマ「ストーブリーグ」の日本版リメイクが決定した。主演は亀梨和也が務め、監督は「おっさんずラブ」などを手掛けた瑠東東一郎が担当する。公開は2026年を予定している。
社会現象を巻き起こした韓国ドラマ「ストーブリーグ」とは
原作となる韓国ドラマ「ストーブリーグ」は、万年最下位に沈むプロ野球チームの再建に挑むゼネラルマネージャー(GM)と、彼を支える球団運営チームの奮闘を描いたヒューマンドラマである。
野球未経験のGMが大胆な改革で困難を乗り越えていく痛快なストーリーが視聴者の共感を呼び、最高視聴率20.8%を記録。「第56回百想芸術大賞」でテレビ部門ドラマ作品賞を受賞するなど、韓国の賞レースを席巻した名作だ。
主演は亀梨和也、野球未経験のGM役に挑戦
日本版で冷静沈着なGM役を演じるのは、俳優業にとどまらずスポーツキャスターとしても活躍する亀梨和也だ。
原作では名優ナムグン・ミンが演じたこの役は、野球を知らないながらも、データと信念に基づき次々と改革を断行していく重要なキャラクター。亀梨はオファーに対し、「新しい環境でお仕事ができることに真新しさを感じています」と語る一方、「野球を全然知らない未経験者を演じることで、観てくださる方々にとって難しさが出てしまうことが悩みでもありました」と葛藤があったことを明かした。
それでも制作陣の熱い想いに応え、「この作品に飛び込んでみようと決意しました」と力強くコメント。GMという役柄については、「作品の中でGMという立場にどう説得力を持たせるか、そしてその立ち位置や役割を提示していくことに挑戦していきたい」と意気込みを語っている。
監督は「おっさんずラブ」の瑠東東一郎
メガホンを取るのは、ドラマ「おっさんずラブ」シリーズや「浦安鉄筋家族」などで知られる瑠東東一郎監督だ。
瑠東監督は原作について「めっちゃおもしろいなと思いました。そこで繰り広げられる人間と人間の戦いみたいな、その熱さが韓国の作品としておもしろかったし、日本でリメイクしても、すごく楽しく観てもらえる作品になるんじゃないか」と絶賛。
主演の亀梨については、「原作でナムグン・ミンさんが演じられたGMを観たときから、自然と亀梨さんの姿が頭に浮かんでいた」と明かし、「彼が演じる事でしか作れない魅力を体感出来て、今はワクワクしながら日々撮影してます」と全幅の信頼を寄せている。
日韓共同プロジェクトとして2026年公開予定
本作は、韓国SBSメディアグループ傘下の「スタジオS」と、株式会社NTTドコモ・スタジオ&ライブが共同で手掛ける日韓共同プロジェクトとして制作される。
瑠東監督は「原作がすごく素敵な作品なのでリスペクトを持ち、原作を大事にしながらも、日本版としての新たな要素や楽しさ、日本版ならではのテイスト・味わいを加えて魅力的に作っていければ」と語る。原作の重厚な世界観はそのままに、コミカルなテイストも加えたポップな楽しさを目指すという。
亀梨も「日本を舞台にリメイクをさせていただくにあたり、日本らしさや自分たちらしさというものを1シーン1シーン逃さず、みんなで話し合いながら作り上げていっています」とコメントしており、日本版ならではの「ストーブリーグ」に期待が高まる。
ドラマ「ストーブリーグ」日本版は2026年公開予定。今後の続報が待たれる。