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新たなるスタートレックの未来がここに!『スターフリート・アカデミー』予告編、カーン・オーディオシリーズ、そしてパペットエピソードがお披露目


2025年7月26日、サンディエゴ・コミコンのHall Hで行われたパラマウント+の「スタートレック」フランチャイズ発表会において、シリーズの未来を大胆に切り拓く新情報が多数公開された。既成概念を打ち破る新たな試みだけでなく、主要スターやベテランキャスト、そしてユーモラスなギミックを巧みに組み合わせることで、新旧ファンを魅了する戦略が明らかになった。

『スターフリート・アカデミー』:新時代を担う若者たちとベテランの共演

来たる新シリーズ『スターフリート・アカデミー』のティーザーが公開された。本作は「スタートレック:ディスカバリー」の後の32世紀を舞台とし、既存の規範に縛られない全く新しいストーリー展開を可能にしている。ティーンエイジャーや20代の新進俳優が多数出演する一方で、観客に安心感を与えるための「慣れ親しんだ要素」も抜かりなく盛り込まれている。

その筆頭が、アカデミー総長役としてアカデミー賞受賞女優ホリー・ハンターの参加だ。彼女が次世代のリーダーとして若者たちを導く姿は、まさに新時代の幕開けを感じさせる。また、ポール・ジアマッティが「スタートレック」のテーマ曲を口笛で奏でるクリンゴンと人間の混血の悪役として登場し、物語に緊張感をもたらす。

さらに、『スタートレック:ヴォイジャー』のドクター役ロバート・ピカードが、8世紀以上もの時を超えて再び同役を演じることが判明した。ショーランナーのアレックス・カーツマンとノガ・ランダウは、彼の過去の物語との連続性を約束している。また、『スタートレック:ディスカバリー』からジェット・レノ役のティグ・ノタロも続投する。

ファンを惹きつける巧みな仕掛けも散見される。『ディープ・スペース・ナイン』に登場した好戦的なジェムハダーが士官としてスターフリートに所属している点や、同作のベンジャミン・シスコ大佐の消息に関する謎めいたコンピュータ表示など、過去作へのオマージュも多数織り込まれている。これらが単なる小ネタに終わるのか、それとも物語の深部に繋がる伏線となるのか、今後の展開に注目が集まる。

音声ドラマ『スタートレック:カーン』:伝説的悪役の知られざる過去

「スタートレック」シリーズ初の試みとして、音声ドラマ『スタートレック:カーン』の制作が発表された。これは、『宇宙大作戦』のエピソード「宇宙の種子」でカーンとその乗組員がセティ・アルファVに置き去りにされた後の空白期間を描く。長年カーン役のファンキャストとして名前が挙がっていたナヴィーン・アンドリュースが、遂にその声を担当する。

さらに、ジョージ・タケイがヒカル・スールー大佐役、ティム・ラスが若きエンサイン・トゥヴォック役で参加。カーンが最終的に敗北した後、彼らが新たな情報を発見し、フラッシュバック形式でカーンの物語が展開される。トゥヴォックがUSSエクセルシオールでスールーと勤務していたという『ヴォイジャー』のエピソードと整合性のある、正史に則した物語となる予定だ。

『ストレンジ・ニュー・ワールド』シーズン4:ジム・ヘンソン・ワークショップによるパペットエピソード!

そして、最も奇抜なサプライズとして、『ストレンジ・ニュー・ワールド』シーズン4で、ジム・ヘンソン・ワークショップが制作したパペットで全編が構成されるエピソードが発表された。パイク船長の髪がさらに豊かに見えるというユーモラスなティーザーも公開された。

このパペットエピソードは、『ストレンジ・ニュー・ワールド』が物語の多様性を追求し、型にはまらない大胆な試みを続ける姿勢を示している。2005年に「スタートレック:エンタープライズ」が費用削減のためマリオネットで続行すると発表されたエイプリルフールジョークを彷彿とさせるが、20年を経てパペットを用いたストーリーテリングが現実のものとなることに、ファンは驚きと期待を隠せないだろう。

今回の発表は、「スタートレック」がその境界を広げ、新たな形式や物語に挑戦しながらも、長年のファンが愛するおなじみの要素を大切にする、絶妙なバランスを追求していることを明確に示している。

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