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大谷翔平の元通訳・水原一平の賭博スキャンダルがドラマ化へ 米Starzが放送権獲得に前進


ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手の元通訳、水原一平氏による大規模な賭博スキャンダルが、米国のテレビシリーズとしてドラマ化されることが濃厚となった。米国の有力メディアVarietyが報じたところによると、有料ケーブルテレビ局のStarzが本企画の放送権獲得に向けて最終交渉段階にあるという。

 

ハリウッドで衝撃のスキャンダルがドラマ化へ

このドラマシリーズの企画は、2024年5月に制作会社のライオンズゲート・テレビジョンが進めていると報じられていたものだ。関係者の話では、Starzとの契約はまだ正式に締結されていないものの、交渉は最終段階に入っている模様である。

制作はライオンズゲート・テレビジョンが主導し、マックス・エリンズが統括。プロデューサーにはスコット・デルマンとアルバート・チェンが名を連ねている。Starzの担当者はこの件に関するコメントを控えている。

 

脚本は映画『AIR/エア』のアレックス・コンヴェリーが担当

本作で最も注目される点の一つは、脚本をアレックス・コンヴェリーが担当することだ。コンヴェリーは、2023年に公開され高い評価を得た映画『AIR/エア』の脚本で知られている。『AIR/エア』は、ナイキが若き日のマイケル・ジョーダンと契約し、伝説的なシューズ「エア・ジョーダン」を誕生させるまでの物語を描いた作品である。コンヴェリーにとって、今作がテレビシリーズの脚本デビュー作となる。

また、プロデューサーの一人であるアルバート・チェンは、スポーツ賭博に関する著書『Billion Dollar Fantasy』を執筆した経歴を持つ。彼はかつてスポーツ・イラストレイテッド誌の上級編集者として野球を幅広く取材しており、MLBネットワークの寄稿者でもあった。この事件を多角的に描く上で、彼の知見が活かされることが期待される。

 

世界を揺るがしたスキャンダルの経緯

このスキャンダルは、大谷選手がドジャースと10年総額7億ドルという歴史的な契約を結んだ直後に発覚した。2024年のMLBシーズン開幕直後、長年大谷選手の通訳を務めてきた水原氏が、違法なスポーツ賭博の借金を返済するために、大谷選手の口座から約$17,000,000(約26億円以上)を不正に送金していたことが明らかになった。

水原氏は即座に解雇され、その後、連邦当局に出頭。銀行詐欺および税務詐欺の罪で有罪を認め、禁錮約5年の判決を受けた。同氏は2025年6月から刑に服している。

 

放送局Starzと制作会社ライオンズゲートについて

Starzとライオンズゲートはかつて同一企業だったが、2025年5月に再び独立した二つの会社として分離した。Starzは『アウトランダー』やその前日譚『Blood of My Blood』、『POWER/パワー』ユニバース、犯罪ドラマ『BMF』など、数々のオリジナルヒットシリーズを抱える有力なプラットフォームである。

世界的な野球スターを巻き込んだ前代未聞の事件が、どのような視点で描かれるのか。今後の正式発表に大きな注目が集まっている。

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