2025年度後期のNHK連続テレビ小説「ばけばけ」の放送開始日が、2025年9月29日に決定した。主演は、若手実力派女優の髙石あかりが務める。これにあわせて、髙石演じるヒロイン・松野トキと、その夫役を務めるトミー・バストウが写し出されたポスタービジュアルも初公開された。
髙石あかり主演、新朝ドラ「ばけばけ」の放送日が決定
NHKは30日、2025年度後期に放送される連続テレビ小説「ばけばけ」の初回放送日が9月29日であることを発表した。大阪放送局が制作を担当する本作は、急速な西洋化が進む明治の日本を舞台に、怪談を愛した夫婦の物語を描く。
主演の髙石あかりは、ヒロインの松野トキを演じる。今回公開されたポスタービジュアルでは、柔らかな光の中で髙石演じるトキと、夫役のトミー・バストウが寄り添う姿が切り取られており、物語の温かい世界観を予感させるものとなっている。
物語のあらすじとモデル
「ばけばけ」は、松江の没落士族の娘であった小泉セツをモデルとしたオリジナル作品である。
物語の主人公・松野トキ(髙石あかり)は、明治時代に生きる没落士族の一人娘。彼女は外国人の夫と共に「怪談」をこよなく愛し、近代化の波の中で埋もれていく名もなき人々の喜びや悲しみ、そして心の物語に光を当てる。夫婦が人々の心の代弁者として、その物語を語り紡いでいく姿が描かれる。
豪華キャスト陣と脚本家
本作の脚本は、映画「子供はわかってあげない」やドラマ「阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし」で知られる、ふじきみつ彦が担当する。
主演の髙石あかり、トミー・バストウに加え、脇を固めるキャスト陣も豪華な顔ぶれだ。トキの父役に岡部たかし、母役に池脇千鶴、祖父役に小日向文世が決定している。さらに、堤真一、吉沢亮、板垣李光人、寛一郎、北川景子といった実力派俳優たちの出演も発表されており、大きな注目を集めている。
ポスター制作陣が語る撮影秘話
印象的なポスタービジュアルは、気鋭のクリエイターによって制作された。
写真は、第40回木村伊兵衛写真賞など数々の受賞歴を持つ写真家の川島小鳥氏が撮影。川島氏は「松江での撮影は、本当にタイムスリップして二人の愛の世界に連れて行ってもらったようで、すごく胸がいっぱいになる時間でした」と撮影を振り返り、ドラマ本編への期待を語った。
デザインは、広告やファッションなど幅広い分野で活躍する西澤和樹氏が担当。「見る人の心にやわらかな余韻を残すものであれば嬉しく思います」と、写真の世界観に寄り添い、静かで抑制の効いたデザインを心がけたとコメントしている。