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フランシス・フォード・コッポラ監督、ローマで入院か 新作『メガロポリス』のツアー直後、心臓の処置と報道


『ゴッドファーザー』シリーズや『地獄の黙示録』などで知られる伝説的な映画監督、フランシス・フォード・コッポラ氏(86歳)が、イタリアのローマ市内の病院に入院したと報じられた。新作『メガロポリス』のプロモーションのため、米国6都市を巡るツアーを終えた直後の出来事であり、心臓の定期的な処置のためとされている。

予定されていた心臓の処置

関係者によると、今回の入院は以前から予定されていたもので、コッポラ監督が30年以上にわたり信頼を寄せる心臓病の権威、アンドレア・ナターレ医師による処置を受けたという。術後の経過は良好で、現在は静かに休養していると伝えられている。

ハリウッド・リポーター誌が監督の代理人にコメントを求めているが、現時点で追加の公式発表はない。

『メガロポリス』全米ツアーを終えたばかり

コッポラ監督は、自身が私財を投じて製作した長年の悲願である新作『メガロポリス』を引っ提げ、ライブ・ネーションと提携して米国6都市を巡るツアーを敢行したばかりだった。

ツアーの最終日となった金曜日の夜には、サンフランシスコのパレス・オブ・ファイン・アーツで作品の上映とQ&Aセッションが開催された。その席で監督は、SF Gate誌によると次のように語っていた。

「私は86歳になった。1年ほど前に妻(エレノア・コッポラ)を亡くした。しかし、死に対する私の態度は、『ああ、あれをやっておけばよかった、これをやっておけばよかった』と後悔しないように人生を生きるということだ。代わりに私は自分に言い聞かせている。『私はこれをやることができた』とね」

この力強い言葉を聴衆に届けた後、週末の間にイタリアへ戻ったとみられる。

イタリアでの新たなプロジェクト

コッポラ監督は、この夏、イタリア南部で新たな映画プロジェクトのためのロケハンを行っている様子が報じられていた。

伝えられるところによると、監督はカラブリア州を訪れた際に地元メディアに対し、「私にとって非常に重要な新しいプロジェクトのロケ地を見るためにここに来た。カラブリアの美しいものに焦点を当てた新しい映画になるだろう」と語っていた。

プロジェクトの詳細は不明だが、自身の代表作である『ゴッドファーザー』三部作のようなマフィアを題材にした作品にはならないと示唆している。「カラブリアはマフィアで非常に有名な地域だが、私には興味がない。私の映画は、この地域の美しいものだけに焦点を当てる」と述べ、その創作意欲が衰えていないことをうかがわせた。

86歳にしてなお、新作のプロモーションや次なる構想に情熱を燃やす巨匠の一日も早い回復が待たれる。

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