俳優リーアム・ニーソンが、コメディ路線で新境地を開拓する。新作映画『Cold Storage』の予告編が2025年8月6日に公開され、そのユニークな内容が大きな注目を集めている。本作は、寄生菌によるパニックをブラックユーモア満載で描くダークコメディで、2026年の劇場公開を目指している。
映画『Cold Storage』のあらすじと豪華キャスト
物語の舞台は、元米軍基地の跡地に建てられた貸し倉庫施設。そこで働くティーケーキ(ジョー・キーリー)とナオミ(ジョージーナ・キャンベル)は、施設内に長年保管されていた危険な寄生菌が外部に漏れ出しているという恐ろしい事実を発見する。
この微生物は急速に変異し、感染した人間の体を内側から破壊し爆発させるという驚異的な能力を持っていた。施設内が地獄絵図と化す中、リーアム・ニーソン演じる謎の男が、この大惨事を食い止めるために奔走する。
主演のリーアム・ニーソンに加え、共演には『ストレンジャー・シングス 未知の世界』で世界的な人気を博したジョー・キーリー、『バーバリアン』での好演が記憶に新しいジョージーナ・キャンベルが名を連ねる。さらに、ソシー・ベーコン、ヴァネッサ・レッドグレイヴ、レスリー・マンヴィルといった実力派俳優陣が脇を固める。
ブラックユーモアとスリル満載の予告編が公開
公開された予告編では、スリリングな展開の中にコミカルな要素がふんだんに盛り込まれている。施設内で次々と起こる異常事態に、ジョー・キーリー演じるティーケーキが「あのクソ鹿がエレベーターに乗りやがった」と絶叫するシーンや、彼の態度に業を煮やしたニーソンが「彼に黙ってくれるよう頼んでくれないか?」と冷たく吐き捨てる場面など、緊迫感と笑いが融合した本作独特の世界観が垣間見える。
感染者が爆発四散する強烈なスプラッター描写も確認でき、ダークで刺激的なホラーコメディになることが期待される。
『ジュラシック・パーク』脚本家が原作・脚本を担当
本作の監督は、『ドクター・フー』や『ウエストワールド』といった人気ドラマシリーズのエピソード監督を務めたジョニー・キャンベルが務める。
脚本は、『ジュラシック・パーク』や『ミッション:インポッシブル』シリーズで知られるハリウッド屈指のヒットメーカー、デヴィッド・コープが担当。自身の2019年の同名小説を自ら脚色した。プロデューサーとしても名を連ねている。
製作はStudioCanalが手掛け、北米配給はSamuel Goldwyn Filmsが行う。
リーアム・ニーソンの新境地なるか
『96時間』シリーズで「最強の父親」としてアクションスターの地位を確立したリーアム・ニーソン。近年はコメディ作品への出演も目立ち、現在、往年の人気コメディ映画のリブート版『The Naked Gun(原題)』にも主演している。『Cold Storage』は、彼のアクションとユーモアのセンスが融合した、新たな代表作となる可能性を秘めている。
映画『Cold Storage』は2026年に全米で劇場公開予定。続報が待たれる。