長塚圭史が作・演出を務める劇団「阿佐ヶ谷スパイダース」が、2年ぶりとなる新作本公演『さらば黄昏』を上演する。公演は2025年11月8日から東京・下北沢の小劇場 楽園で、12月6日には長野・まつもと市民芸術館にて行われる。
注目のチケットは、本日2025年9月27日(土)午前10時より一般発売が開始された。

目次
時代の空気を切り取る、長塚圭史の書き下ろし新作
物語の舞台は、山に囲まれ過疎化の進む小さな村。還暦を過ぎ、故郷へ帰ろうとしていた駐在の竹井巡査のもとに、「あいつが帰ってくる」という報せが舞い込む。この一報をきっかけに、村の正義が静かに揺らぎ始める。
本作は、作・演出の長塚圭史が、現代の空気を鋭く切り取りながら「正しくあること」とは何かを観客に問いかける濃密な会話劇である。利他のために立ち上がる主人公と、村に生きる人々の心理を深く掘り下げ、個人の中で揺れ動く正義と集団心理を描き出す。
2000年代の阿佐ヶ谷スパイダース作品を彷彿とさせる、ブラックな台詞やどこかズレた登場人物たちも見どころの一つだ。

公演を彩る3つの魅力
『さらば黄昏』には、観客を惹きつける3つの大きな魅力がある。
1. 濃密な会話劇を通じて「正義」を問う物語
2024年に新たに加入した劇団員も交え、個人の内なる正義と集団心理の揺らぎを緻密に描き出す。緊迫感のある会話劇の中に、初期作品を思わせるブラックユーモアが散りばめられ、長年のファンから新しい観客まで楽しめる内容となっている。
2. わずか100席弱の劇場がもたらす没入感
東京公演の会場となる「小劇場 楽園」は、100席に満たない小劇場である。舞台と客席の距離が非常に近く、演者の息づかいや視線まで感じられる濃密な空間で、圧倒的な臨場感と没入感を体験できる。
3. 観劇体験を広げる特別企画
観劇をより深く楽しむための企画も充実している。
- バックステージツアー(東京公演・毎回終演後) 出演者やスタッフが舞台セットなどを解説する、劇団公演で毎回好評の人気企画。約15分間、無料で誰でも参加可能。
- プレトーク(一部公演) 開演前に作品に関するトークイベントを実施。
- 観劇サポート(一部公演) 視覚に障がいのある方への観劇サポートも用意されている。
詳細は『さらば黄昏』特設サイトで確認できる。

公演概要
阿佐ヶ谷スパイダース『さらば黄昏』
作・演出: 長塚圭史
出演: 中村まこと/李千鶴/大久保祥太郎/西山斗真(Wキャスト)/すやまあきら(Wキャスト)/中山祐一朗/志甫まゆ子/宮崎柊太(Wキャスト)/板崎泰帆(Wキャスト)/内藤ゆき(Wキャスト)/木村美月(Wキャスト)/長塚圭史/村岡希美 ※Wキャストの出演スケジュールは公式サイト参照
【東京公演】
- 期間: 2025年11月8日(土)〜11月30日(日)
- 会場: 小劇場 楽園(東京都世田谷区北沢2丁目10-18)
【松本公演】
- 期間: 2025年 12月6日(土)
- 会場: まつもと市民芸術館 小ホール(長野県松本市深志3丁目10-1)
- ※公演詳細、チケット発売日は後日発表
チケット料金(全席自由席・税込):
- 開幕割: 4,000円(11/8・9の回のみ)
- 一般: 6,000円
- U25: 3,000円(25歳以下・要証明書提示・公式サイトからのみ購入可)
- ギフトチケット: 6,000円(購入時の日時指定不要・公式サイトからのみ購入可)
チケット取扱い:
- カンフェティ
スタッフ:
- 音楽:中村大史
- 美術:片平圭衣子
- 照明:北澤真
- 音響:小林遥
- 音響監修:加藤温
- 衣裳:柿野彩
- ヘアメイク:河村陽子
- 舞台監督:内間遼
- ほか
主催: 一般社団法人 阿佐ヶ谷スパイダース