人気ラッパーのニッキー・ミナージュが、リリース直後から記録的なヒットとなっているテイラー・スウィフトのニューアルバム『Life of a Showgirl』を自身のSNSで絶賛した。ミナージュは特にスウィフトの卓越した作詞能力を高く評価し、その深い洞察力と表現力に賛辞を送っている。
「この歌詞は理解できないだろう」と称賛
ミナージュは、アルバムに収録されている楽曲のダブルミーニング(二重の意味)が込められた歌詞の一部を引用し、「ああ、この歌詞はあなたたちには理解できないでしょうね」と投稿。スウィフトのソングライティングの巧みさを強調した。
また、収録曲「Eldest Daughter」については、「その歌詞は常に意図的で、本物の孤高の狼たちの心に必ず響く」と称賛。さらに、サブリナ・カーペンターが客演したタイトル曲「The Life of a Showgirl」に関しても、「サブリナが自分のパートに入ってくる時の生き生きとした様子が大好き。彼女は完全にキャラクターになりきっている。よく分かっている」と、コラボレーションの完成度の高さも評価した。
ディス曲も高く評価「テイラー、とどめを刺しに行け」
他者とのビーフ(確執)を恐れない姿勢で知られるミナージュは、ファンからシンガーソングライターのチャーリーXCXに向けたディス曲ではないかと推測されている「Actually Romantic」にも強く惹かれたようだ。
ミナージュは「テイラーは『コカインで頭がやられてる時に、私のことを退屈なバービーって呼んだって聞いたわ』と言っている」「なんてこと。そして『#Cancelled』は極悪非道だ…行け、テイラー!」と興奮気味に投稿。
さらに、「とどめを刺しに行け、テイラー」「テイラーがバトルラッパーだという事実に興奮する」と続け、スウィフトの攻撃的な一面を称賛した。
長年にわたる友情と相互リスペクト
スウィフトとミナージュは、長年にわたりお互いのファンであることを公言してきた。2010年、ミナージュの代表曲「Super Bass」が大ヒットした背景には、リリース当時にスウィフトが同曲を絶賛したことが一因だとミナージュ自身が語っている。
2015年にはSNS上で短い論争があったものの、二人はすぐに和解。同年のMTVビデオ・ミュージック・アワード(VMA)で共演を果たし、その友情をファンに示した。以降、お互いをサポートし続けており、2023年12月にはミナージュがスウィフトとのコラボレーションに「喜んでやる」と前向きな姿勢を見せていた。
カーディ・Bとの確執の最中での友情表明
ミナージュがスウィフトを称賛する一方で、現在、ラッパーのカーディ・BとはSNS上で激しい応酬を繰り広げている。
興味深いことに、この確執の中でカーディ・Bはミナージュに対し、「あなたはリアーナ、テイラー・スウィフト、ドレイクといった同世代のアーティストと比較されるべきだ」と発言し、スウィフトの名前を挙げていた。
ライバルとの論争が激化する中、ミナージュがスウィフトの作品を公に称賛したことは、二人の変わらぬ友情とリスペクトを改めて示すものとなった。音楽業界のトップを走る二人のアーティストの絆は、今後も多くのファンの注目を集めるだろう。