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『藤井風論』の映像研究者・北村匡平氏、初のビジネス書『観る技術、読む技術、書く技術。』12月5日発売。現代版「知的生産の技術」を提示


ビジネス書などを手掛けるクロスメディア・パブリッシング(本社:東京都渋谷区)は2025年12月5日、書籍『観る技術、読む技術、書く技術。』を刊行する。本書は、『遊びと利他』や『webちくま』連載の「藤井風論」などで注目を集める映像研究者・北村匡平氏による初のビジネス書である。動画・SNS全盛の時代に最適化された、現代版「知的生産の技術」を体系的に解説する実践書となる。

現代に求められる「知的創造力」の養成法

著者の北村匡平氏は、東京科学大学大学院准教授として活躍する気鋭の映像研究者である。本書は、動画やSNSが主流となった現代において最も求められる「知的創造力」の養成法を体系的にまとめたものだ。

年間600本の映画鑑賞や膨大な読書量に裏打ちされた具体的なノウハウを公開。メモの取り方から、本の読み方、映画の見方、SNSを活用した文章修行まで、学校では教えてくれない実践的な技術を紹介する。

スマートフォン、タブレット、PC、手書きなど複数のデバイスを使い分ける「アダプタブル」な方法論が特徴であり、「知性」と「感性」を磨きたいビジネスパーソンから学生、クリエイターまで幅広い層に向けた一冊となっている。

なぜ今、「知的生産の技術」なのか

1969年に梅棹忠夫が『知的生産の技術』を著してから半世紀以上が経過した。かつての紙とペンによる情報整理は、デジタル技術によって劇的に変化した。スマートフォン一つで情報にアクセスし、クラウドで執筆できる時代である。

しかし、その利便性とは裏腹に、情報過多による集中力の低下、SNSによる断片的な思考、倍速視聴による「深く味わう」機会の喪失といった新たな課題も浮上している。

本書は、単なるハウツー本ではない。著者が提唱する「環境」「技術」「身体」という3つの視点から、現代のメディア環境に最適化された知的創造の方法論を体系的に提示する。

「アダプタブル」な現代の創造術

本書の核となるコンセプトが「アダプタブル」である。著者は、執筆する場所や体調に応じて、デスクトップPC、ノートパソコン、タブレット、スマートフォン、手書きといったデバイスを柔軟に使い分ける。

さらに、ScrivenerやWorkFlowy、egword Universal 2など複数のアプリを駆使し、いつでもどこでも創造的な活動を継続する。この柔軟な適応力こそ、現代に必要な知的創造の鍵であると説く。

著者の実践と失敗から学ぶ

本書の最大の魅力は、著者自身の豊富な実践に基づいた説得力のあるノウハウにある。学部生時代の「一日一冊読書」の挫折経験、深夜執筆から朝型への転換、子育てをしながらの執筆環境の工夫など、失敗も含めた体験談が、読者に実践のヒントを与える。

巻末には、東京大学での講義で使用した「映画筋トレリスト100」も収録。「観る・読む・書く」を鍛えるための具体的な道筋が示されている。

著者紹介

北村匡平(きたむら・きょうへい)

映画研究者/批評家・随筆家。東京科学大学リベラルアーツ研究教育院准教授。 1982年山口県生まれ。専門は映像文化論、社会学、メディア論。 著書に『スター女優の文化社会学』(作品社)、『美と破壊の女優 京マチ子』(筑摩書房)、『椎名林檎論』(文藝春秋)、『遊びと利他』(集英社新書)、『家出してカルト映画が観られるようになった』(書肆侃侃房)など多数。 現在、『webちくま』にて「藤井風論――救済の音楽」を連載中。

書籍情報

  • 書名: 『観る技術、読む技術、書く技術。』
  • 著者: 北村匡平
  • 定価: 1,925円(本体1,750円+税)
  • 体裁: 四六判、224ページ
  • ISBN: 9784295411604
  • 発行: 株式会社クロスメディア・パブリッシング
  • 発売日: 2025年12月5日

関連URL

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