ウォルト・ディズニー・スタジオは、2026年夏の公開を予定している実写版『モアナ』の初の予告編を公開した。新ヒロイン、カテリーナ・ラガイアが演じるモアナと、ドウェイン・ジョンソンが演じる半神マウイの姿が初めて明らかになった。
実写版『モアナ』初の予告映像が解禁
ディズニーが2016年に公開した大ヒットアニメーション映画『モアナと伝説の海』の実写リメイク版について、待望の予告編が公開された。本作の監督はトーマス・カイルが務め、米国での劇場公開は2026年7月10日を予定している。
公開された予告編では、主人公モアナを演じるカテリーナ・ラガイアが、オリジナル版でも象徴的だった楽曲「どこまでも 〜How Far I’ll Go〜」を歌い上げる姿がフィーチャーされている。
ドウェイン・ジョンソンがマウイ役を続投
予告編では、モトゥヌイの島民たちや、ドウェイン・ジョンソンが演じる「風と海の神」マウイ、そして威圧的な海賊集団カカモラの姿も確認できる。
物語は、主人公モアナ(ラガイア)が、マウイ(ジョンソン)の助けを借りながら、島の人々を救うために故郷の島モトゥヌイを越えて冒険に出る姿を描く。
主要キャストと豪華製作陣
脇を固めるキャストとして、モアナの父親であるトゥイ酋長役にジョン・トゥイ、母親シーナ役にフランキー・アダムス、そしてタラおばあちゃん役にレナ・オーウェンが名を連ねる。
製作陣には、ジャレッド・ブッシュとデイナ・ルドゥ・ミラーが脚本で参加。プロデューサーとして、ドウェイン・ジョンソン、ボー・フリン、ダニー・ガルシア、ハイラム・ガルシア、そしてオリジナル版の音楽を手掛けたリン=マニュエル・ミランダが参加する。
また、2016年のアニメ版および2024年の続編でモアナの声優を務めたアウリイ・クラヴァーリョが、本作ではエグゼクティブ・プロデューサーとして名を連ねている点も注目される。
オリジナル版の成功とディズニーの実写化戦略
ジョン・マスカーとロン・クレメンツが監督した2016年のアニメ版『モアナ』は、全世界で6億4300万ドル(現在の価値で約8億7000万ドル)の興行収入を記録する大ヒットとなった。「どこまでも 〜How Far I’ll Go〜」はアカデミー賞歌曲賞に、作品自体も長編アニメ映画賞にノミネートされている。
ディズニーにとって、人気アニメーションの実写リメイクは引き続き重要な戦略となっている。スタジオは最近、レイチェル・ゼグラーとガル・ガドット主演の実写版『白雪姫』が興行的に苦戦した後、一時停止していた2010年の『塔の上のラプンツェル』の新バージョンの開発を再開した。
一方で、実写版『リロ&スティッチ』は今夏、記録的な大ヒットとなり、バリー・ジェンキンス監督による前日譚『ライオン・キング:ムファサ』も昨年末のデビュー時に好調な滑り出しを見せている。実写版『モアナ』は、これらの成功に続く作品として大きな期待が寄せられている。
