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【ネタバレあり】『リブート』第一話、日曜劇場の枠を超えたノンストップ・サスペンスの幕開け。鈴木亮平×松山ケンイチの入れ替わり劇に戦慄


TBS日曜劇場の最新作『リブート』の第一話がついに放送された。放送前から豪華キャストが話題を呼んでいたが、蓋を開けてみれば、予想を遥かに超える怒涛の展開と、豪華キャスト陣による演技合戦に圧倒される1時間だった。

物語は半年前、田んぼ道を赤いオープンカーで走る儀堂歩(鈴木亮平)から始まる。かと思えば、なぜか鶏小屋で半裸で縛られている。そして、彼を助ける謎の女・幸後一香(戸田恵梨香)の不穏なシーンから幕を開ける。

そして現在。主人公は、街の洋菓子店でパティシエとして働く早瀬陸(松山ケンイチ)。客の笑顔を第一に考える温厚な彼は、妻・夏海(山口紗弥加)の失踪という悲しみを抱えながらも、息子と穏やかに暮らしていた。しかし、白骨遺体となった夏海が発見されたことで、陸の日常は崩壊する。

警察からはDVの濡れ衣を着せられ、儀堂歩からは「はめられている」と告げられる。逃亡の果てに陸が選択したのは、なんと「儀堂歩の顔に整形(リブート)し、別人として生きる」という禁断の手段だった。

考察要素:誰が敵で、何が真実なのか

第一話から情報の密度が凄まじい。単なる「顔を変える」物語ではなく、裏社会、警察内部の汚職、そして巨額の横領事件が複雑に絡み合っている。今期、最も考察班を熱くさせる作品になりそうだ。

第一話で提示された主な謎は以下の通り。

1) 儀堂歩(オリジナル)の真の目的と行方 陸に「手を組もう」と持ちかけた直後、瀕死の状態で見つかった歩。歩は組織の金を横領した裏切り者として疑われていた。陸は「歩になりすます」ことで真相を追うことになるが、「手を組もう」と持ちかけたオリジナルの歩は本当に陸の味方だったのか? それとも、陸をスケープゴートにするために誘い込んだのか。10億円の行方も含め、彼の真意が最大の謎だ。

2) 妻・夏海の死の真相と「裏の顔」 経営コンサルタントだと思われていた夏海が、実は裏組織のマネーロンダリングに関与していたという衝撃の事実を知らされた陸。彼女はなぜ殺されたのか。そして、彼女は組織の秘密に関わる重大な何かを残しているらしい。陸に残したはずの「何か」とは? 夫である陸さえ知らなかった妻の顔が、事件の鍵を握っている。

3) 幸後一香と組織の関係 陸の整形を手引きし、歩になりきるための特訓を施した一香。「リブート(再起動)」を提言する彼女の目的は何なのか。組織のボスである合六亘(北村有起哉)の下で働き、夏海と同じくマネーロンダリングを手助けしていたようだが、彼女の目的は何なのか。彼女は歩と付き合っていた間柄で、陸には一緒に歩を殺した真犯人を探してほしいと語っていたが、彼女が陸に近づいたのは、裏の目的があるのだろうか。これも計画の一部なのか。

4) 警察内部の敵と「監察官」真北 警視庁の真北正親(伊藤英明)は、歩(中身は陸)に対して探るような視線を向ける。彼は歩が潜入捜査官でとして裏組織に潜入していたことを知っているようだが、果たして味方なのか敵なのか。警察内部にも組織の手が伸びていることが示唆されており、誰も信用できない状況だ。

鈴木亮平が見せる「二人の儀堂歩」という離れ業

本作の白眉は、なんといっても主演・鈴木亮平の演技力だ。 冒頭で見せる「オリジナルの儀堂歩」は、野獣のような凶暴さと危うさを纏っている。しかし、後半で松山ケンイチ演じる陸が整形して「儀堂歩になった」後は、外見こそ鈴木亮平だが、中身は完全に「怯える善良な市民・陸」なのだ。

組織の会合で人が殺されるのを目の当たりにし、トイレで嘔吐しそうになりながらも、妻の指輪を見て奮い立つ姿。その「目の揺らぎ」や「声の震え」は、あきらかに冒頭の鈴木亮平とは別人だ。 「鈴木亮平が演じる、松山ケンイチが演じるはずだったキャラクター」という極めて高度な演技のレイヤーが、このドラマの緊迫感を支えている。

また、敵役の永瀬廉(King & Prince)の変貌ぶりにも驚かされた。冬橋航という冷徹な殺し屋役で、これまでのキラキラしたイメージを完全に封印。無表情で裏切り者を始末する姿には、底知れぬ狂気を感じさせた。

絶望的なラスト、ここからどう巻き返す?

第一話のラストは衝撃的だった。組織の粛清現場を目撃し、なんとかその場をやり過ごしたと思った矢先、冬橋にあっけなく撃たれてしまう陸(歩)。 主人公がいきなり瀕死の重傷を負うというクリフハンガーで幕を閉じた。

「裏切ったら妹をぶち殺す」という、一香に対する半年前の歩の言葉、そして「10億円の横領犯」という汚名。陸は、警察からも組織からも追われる身となりながら、愛する息子を守るために真犯人を見つけ出すことができるのか。

顔を変え、過去を捨て、修羅の道を行くことを選んだ男の孤独な戦い。あまりにも続きが気になりすぎて、一週間が長く感じられそうだ。間違いなく視聴継続決定である。