弁護士JPに11月17日に判決が出るファスト映画訴訟の経緯とポイントをまとめる記事を書きました。
ファスト映画投稿者に「5億円」損害賠償請求 配給会社の訴えは認められるか? | 弁護士JPニュース
「ファスト映画」とは、映画の内容を10分程度に要約した動画のことで、著作権侵害となるかどうかが争点です。大手映画会社13社が総額5億円の損害賠償を求めています。本件は一度刑事訴訟で著作権侵害の認定が出ていますが、罰金が安くて、被告はまだ儲け的にはプラス状態でした。今回は民事訴訟で損害賠償を確定させることで、儲けをマイナスにして抑止効果と狙うということですね。
その訴訟のポイントを簡潔にまとめてみました。
以下、原稿作成時に参照したサイトと構成案です。
—————
「漫画村」元運営に19億円の賠償請求 KADOKAWA、集英社、小学館が訴訟提起 – ITmedia NEWS
CODAが海賊版サイトに対するプロジェクトについて報告、ファスト映画摘発事例も紹介 – 映画ナタリー
ファスト映画 ~引用・二次創作・ネタバレについて寄せられた疑問等~ 小山紘一|コラム | 骨董通り法律事務所 For the Arts
ファスト映画 ~引用・二次創作・ネタバレについて寄せられた疑問等~ 小山紘一|コラム | 骨董通り法律事務所 For the Arts
「ファスト映画」賠償提訴 東宝など13社、5億円請求: 日本経済新聞
東宝、松竹が5億円提訴した「ファスト映画」 ユーチューバーが得た広告収入は約700万円 | 文春オンライン
「ファスト映画」題材ドラマ制作に関し、TBSテレビ金曜ドラマ「石子と羽男―そんなコトで訴えます?―」制作チームへ感謝状贈呈|お知らせ|一般社団法人コンテンツ海外流通促進機構CODA
ファスト映画アップローダー3名に対して損害賠償請求訴訟を提起 損害額は20億円と算定、そのうち5億円を一部請求 |お知らせ|一般社団法人コンテンツ海外流通促進機構CODA
アスミック・エース株式会社 / 株式会社KADOKAWA / ギャガ株式会社 /
松竹株式会社 / 株式会社TBSテレビ / 東映株式会社 / 東映ビデオ株式会社 /
東宝株式会社 /日活株式会社 / 日本テレビ放送網株式会社 /
株式会社ハピネットファントム・スタジオ / 株式会社フジテレビジョン /
株式会社WOWOW
「ファスト映画を見て衝撃を受けた」 著作権を知らず“映画愛”の表現を間違えた元投稿者(1/3 ページ) – ITmedia NEWS
「ファスト映画、SNSでは支持する声も」。映画会社の弁護団は何と答えたか?5億円の賠償求めて東宝などが提訴 | CINRA
これが経緯がわかりやすい
ファスト映画と著作権について元検事の弁護士が解説 | 元検事の弁護士による刑事事件法律相談
ファスト映画 その後【前編】──映画は生き残ることができるのか?宣伝と感想、危機感をめぐる対談 | シリーズ:ファスト映画 第3回 – 映画ナタリー
構成
事件の概要
「ファスト映画、SNSでは支持する声も」。映画会社の弁護団は何と答えたか?5億円の賠償求めて東宝などが提訴 | CINRA
これが経緯がわかりやすい
映画の内容を10分〜15分程度に無断で編集した「ファスト映画」をYouTubeにアップロードし、広告収益を得ていた投稿者の男女3人に対し、東宝や松竹・KADOKAWAなど映画会社13社が5月19日、総額5億円の損害賠償を求める訴えを東京地裁に起こした。
刑事裁判ではすでに有罪判決を受けている。
ファスト映画の問題点|なぜ問題か、違法なのかわかりやすく解説 | 誹謗中傷弁護士相談Cafe
2021(令和3)年11月2日、仙台地方裁判所において、「ファスト映画」事件の刑事裁判に判決が下りました。被告人3名に対し、著作権法違反として、執行猶予付きの懲役刑及び罰金刑を科す有罪判決です。
裁判のこれまでの経過
ファスト映画アップローダー3名に対して損害賠償請求訴訟を提起 損害額は20億円と算定、そのうち5億円を一部請求 |お知らせ|一般社団法人コンテンツ海外流通促進機構CODA
アスミック・エース株式会社 / 株式会社KADOKAWA / ギャガ株式会社 /
松竹株式会社 / 株式会社TBSテレビ / 東映株式会社 / 東映ビデオ株式会社 /
東宝株式会社 /日活株式会社 / 日本テレビ放送網株式会社 /
株式会社ハピネットファントム・スタジオ / 株式会社フジテレビジョン /
株式会社WOWOW
問題のポイント
金額の算出は妥当か。
これが著作権侵害だと認められる意義は
海外サーバーの問題など以前残る課題
CODAが海賊版サイトに対するプロジェクトについて報告、ファスト映画摘発事例も紹介 – 映画ナタリー
配給会社に何を聞くか
・匿名、社名出し、どちらもでもOKです
・ファスト映画による被害をどう捉えているか。また、自社で対策などをしているか。
・今回の民事訴訟は、抑止効果として期待できると思うか。
ファスト映画は本件被告の逮捕後、減少したものの、サーバや活動拠点を海外に置いている運営者には対応しづらい実情もある、今年の6月時点でファスト映画による被害総額は、CODAによれば950億円を超えるという。
————–
メモ終わり。
違法アップロードとの戦いはいたちごっこの面がありますが、ある程度の抑止をしないと正規流通を阻害しますし、こうした動きを業界がするのは重要です。映画業界のみならず、漫画業界でも似たような民事訴訟を行っていたりと、コンテンツ産業を挙げて対応していく必要があるでしょう。
今、日本ではアニメや漫画は数少ない、グローバルで戦える産業なのできちんと守る動きもしていかないといけないですね。同時に攻めるために正規流通も整えていく、二面作戦が大切です。
関連作品