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超実写『ライオン・キング』は何が実写だったのかについて書きました

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 リアルサウンド映画部に、超実写と謳われた『ライオン・キング』について書きました。

 『ライオン・キング』は何が“超実写”だった? 実写とアニメの垣根を越えた撮影技法|Real Sound|リアルサウンド 映画部

 大変に写実的な動物たちが歌って踊って喋りまくる映画『ライオン・キング』は、一応実写映画だと思われているわけですけど、実際にはアニメーション技術で制作されています。それはそうですよね、本物の動物は歌って踊ったりしないので。

 でも、この映画は「超実写」というよくわからない言葉が宣伝の言葉として使用されています。まあ、ぱっと見すごいリアルなので、アニメーションという印象は受けないですね。

 そんな本作の制作論的なものと実写とアニメーションの二分法を超えて作品の持つ魅力を考えてみました。アニメーション作品同様に、この映画は声の芝居の力がとても大きいという特徴を持っていると思います。アニメーション版よりも動物の表情筋がリアルな動物に寄せているから、表情では感情が伝わりにくいところ、声の芝居の力でカバーしていますね。

 こういう、実写ともアニメーションとも言いにくい映像がこれからますます増えていくでしょう。それはそれで面白いけど、それを評価する側がまだ理論を確立できていないようなので、連載を頑張りたいところです。
 
 
 以下、原稿作成時の構成案とメモ。
 
 
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VRを最大限に活用! MPCのVFXスーパーバイザーが語るフルCG映画『ライオン・キング』の挑戦
ニューマン:メリットは、撮影しながらカメラアングルを決めたり、カメラの動きを決めたりといった従来の撮影スタイルで制作ができることです。ですが、バーチャルカメラの映像と、実際のフィルムイメージとを物理的に完全には一致させれられないところがデメリットではありました。
バーチャルセットの良いところは、現実世界の物理的な制限を受けないところです。急にセットの大きさを2倍にしたいとか、ちょっと試しに小さいセットを用意しようという作業があっという間に可能であることが圧倒的なメリットです。スタジオの中に物理的に設置されたセットでは、そう簡単にできませんからね。

前代未聞のVR撮影の様子が明らかに!『ライオン・キング』MovieNEXボーナス・コンテンツを先取り|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
「5〜6人のスタッフがゴーグルをつけてVRの中に入り、実写の映画と同じようにストーリーを表現するための最善策を考えていくんだ。ある程度決まったら仮映像を作ってVR上で最適のアングルを選んで撮影し、何度もテイクを繰り返す。方法もプロセスも、従来の実写映画制作と同じ完全な共同作業なんだ」。

超実写映画『ライオン・キング』監督インタビュー|今実写化した理由とは? | アニメイトタイムズ

(1693) The Lion King – Breaking Ground with Virtual Production – YouTube

ゲームエンジンUnity
ゲームエンジンをアニメ制作に活用するスタジオが増加|ゲーム・映像業界の求人・転職・人材派遣なら、シリコンスタジオエージェント /

撮影監督キャレブ・デシャネル

 
 

Point3つ
実写かアニメーションか。
バーチャル世界にロケ撮影しに行った?
声優の力を実感・・・声の芝居というべきか。
  動物には、人間なみの表情筋がない、表情は乏しいが、人間なみの喜怒哀楽の表現が必要、それは声でなされている

Intro
ライオンキングの超実写というのは、なんだったのか。

宣伝文句だが、たしかに本物の動物に思える映像だった。
しかし、本物は何も映っていない。全てCGである

それは実写映画なのか。異様な作品である。

 
 

Body1 バーチャル世界でロケ撮影?
HMDをつけてカメラポジションを決めていく、実写と同じ監督で作れたと監督は言っている。

前代未聞のVR撮影の様子が明らかに!『ライオン・キング』MovieNEXボーナス・コンテンツを先取り|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
「5〜6人のスタッフがゴーグルをつけてVRの中に入り、実写の映画と同じようにストーリーを表現するための最善策を考えていくんだ。ある程度決まったら仮映像を作ってVR上で最適のアングルを選んで撮影し、何度もテイクを繰り返す。方法もプロセスも、従来の実写映画制作と同じ完全な共同作業なんだ」。

CGで作ったバーチャルサバンナが、今回のロケ地だったのだということ。

そのバーチャル世界をUnityというゲームエンジンで作っているのもポイントで、アニメーション的世界というより、オープンワールドのゲーム世界で映画を撮ってきたような感覚かもしれない。

バーチャルなメタバース的世界にロケに出かけられる時代なのだ。

この映画の製作スタイルは、オープンワールドゲームで自由にキャラクターを動かし、自分なりのストーリーをくみ上げて短編動画にしている人たちに似ている。

この映画は、ある種、ゲーム、映画、アニメーション全ての垣根を取っ払った制作方法と言えるかもしれない

 
 

Body2 声優、声の芝居の力を実感
この点ではアニメに近い感覚がある。

動物の表情筋か限られる。
普通の動物よりもCGで表情筋を作られているが、限界はある。
もっぱら、豊かな喜怒哀楽を表現しているのは、声だ。

声の力を再認識する作品でもある。・・・ここはむしろアニメーションぽいところ

作品・キャスト情報|ライオン・キング|超実写映画|ディズニー公式

実写的な演出で、超リアルな動物を作った結果、アニメーション的な声の芝居の力も取り入れた作品。
アニメか実写か、ハイブリッドか。手法としてもその感覚としても両方混じっている作品だ。

 
 
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 メモ終わり。

 全編を3DCGで作成している作品ですけど、最初の風景ショットは実際にアフリカで撮影したらしいですね。見分けがつかないなあ。

実写とアニメーションを分けることができないという、わかりやすい事例だと思います。
 
 
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