マグミクスに、アニメ制作現場の支援をAIで行うことを目指すアニメチェーンの開発者の方たちの取材記事の後編です。
生成AIにクリエイター危機感 一方で「クリーンなら使いたい」の声も 共存への道は? | マグミクス
前編はこちら。
前編では、生成AIをめぐってアニメ業界の課題や危機感、問題提議などを中心に展開しました。後編では、それらの問題・課題をアニメチェーンがどう解決できるのかを聞いています。
クリエイターたちが懸念を持つのは当然。では、その課題をアニメチェーンはどう解決できるのか、クリーンで倫理的なAIは実現可能なのか、事業モデルはどうなっていて、アニメ業界にどう還元していくのかを聞いています。
NAFCAサイドにも、どういう形であればクリエイターがAIを受け入れられるのかなど、いろいろなお話を伺いました。ビッグテックに対抗できる方法とは何かなど、大事なお話が出てきます。
以下、原稿作成時のメモと構成案。
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展望編3月9日
Intro
課題と危機意識をおさらい。
クリーンなものでないと実践投入は難しいという現場の意見。
過去には研究してもその財産が引き継がれないという問題があった。
しかし、人材不足の解消のためには、使える者であれば使いたいという意見も
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それにアニメチェーンのは応えられるのか?
Body1 クリーンなら使いたいという声もある、アニメチェーンはそれを目指す
クリーンなら使いたいっという声は多い。
ヤマト:AIに限らず、常に新しい何か技術や道具があって、それが有効活用できるのであればどんどん活用していきたいと、どのセクションでも考えることだと思う。
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アニメチェーンは、まさにそういうことをやろうとしている。
アニメチェーンは、倫理的なAIでクリエイターをサポートする、そして、スタジオへと学習素材の提供でも還元することを目指す。
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AIによって制作支援ツールを作りたい。そのために学習データが必要。このデータにブロックチェーンで紐づけて、どういう経緯でどの素材が学習に使われたのかを全て記録する。
スマートコンタクトというシステム。学習データ提供者に売上からマージンを還元するモデルを構築するつもり。
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さらに、著作権だけでなく倫理面も配慮したものにするため、権利者の許諾を得られたものだけを学習素材に使う。
それで、海外のビックテックに対抗可能なのか。
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アニメチェーンはオープンソースを活用して作る。日々、新たな論文がでていて、2500万から3000万ほどの学習素材でクオリティ高い基盤モデルが作れそう。オプトインのデータだけで充分に質の高いものが作れるので、対抗はできる。
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今、AIが社会と衝突しているのは説明可能じゃないから。アニメチェーンは透明性のある説明できるAIを目指す。
Body2 アニメの中間素材問題
ビッグテックは、ネット上にある完成品ばかりを学習しているが、アニメチェーンは中間素材も学習させていきたいとのこと。
アニメ会社は多くの中間素材をもっている、こういうのも基盤学習に組み込めば効率もようなるし質も高められる。
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ヤマトさんは、日本アニメの課題の一つに中間素材のアーカイブ問題があるという。AIはこれに活用可能か?
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アニメチェーンに追加質問したい
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アニメチェーンは、学習素材にお金が発生する仕組みなので、中間素材がお金を生むことにもつながるかもしれない。
Body3各スタジオがアレンジする形で利用できるサポートAI
人を置き換えるのではなく、新しい道具として使えるAI、サポートツールならば有効に使えるものになるのではないかと考える。
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アニメチェーン「各スタジオが自らの意思で使えるようにする」
アニメ経営者が自らの意思で学習させて、自らの意思で使えるようにするのが目標。
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各スタジオが追加学習させることで、それぞれに特色あるAIツールにすることが可能だという。
個別にスタジオが学習させていけば、基盤モデルが同じものでも、スタジオ独自のツールになっていく。そこで、追加のために絵を描いたり、AIに指示を出す人間が必要なので、絵を描ける人の価値は上がるはずで、新たな雇用を生む可能性もある。そもそも、テキストプロンプトで狙った絵を出すのは困難。絵を出すには絵で指示を出す方がいい。
Body4妥結点は?
アニメチェーンはクリエイターの話を聞いている。
対話を重ねれば、課題は共有でき、協力し合える部分は多いのでは。
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色々なアニメ会社にご説明に伺っている。最初は拒否反応がある時はあるが、きちんと説明すればノーとは言われない。有名な会社も含めて前向きなところはいくつもある。
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今から開発でもまにあうはず。ビッグテックへの対抗馬を示すことが必要。他の選択肢がなくなると、アドビやアップルのようにたくさん税金とられるようになるかもしれない。
日本ならではのAIツール、クリエイターが納得する形のAIツールを団結して作る必要がある。
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メモ終わり。
きちんと話を双方から聞けば、協力しあえる部分もあるように思いました。大きな脅威はやはりビッグテックに先行されてルールメイクされてしまうこと。法的な対抗だけでなく、開発でも対抗できないといけない、しかし、同時にクリエイターの懸念に応えるということも重要。とても難しい舵取りですが、やる価値のあることだと思います。
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