Brancに、音声AIのフェアトレードシステムの構築を目指す一般社団法人「AILAS」の設立発表会見のレポートを書きました。
クリエイターと音声AIの共存と健全なビジネス利用を目指すフェアトレードシステム「AILAS」が発足 | Branc（ブラン）-Brand New Creativity-
AIRASの正式名称は「日本音声AI学習データ認証サービス機構」。音声AIとクリエイターの共存共栄を目指すために設立され、音声をトラッキングするシステムを構築・運用し、実演家や開発者、AI活用事業者すべてのステークホルダーに提供することを目指しています。
近年、声優の声を勝手に利用した違法な音声コンテンツが多く出回っています。そういう傾向に歯止めをかけるための健全な音声AIの利活用をうながすための仕組み作りを行うということです。
このAILASの会見には、日本俳優連合代表理事で声優の池水通洋氏、声優の甲斐田裕子氏も参加しました。甲斐田氏本人は、AIに利用されることは反対の立場ですが、それを表明することが可能なシステムで、個々人の姿勢を尊重できるようになっていることで、このAILASの取り組みに賛同されています。
声優は、自分の声をAIの学習データとして提供してもいいかを自分で決められるわけですね。そして、提供した人には、利益還元もできるようにしていくというのがAILASの狙いです。
この仕組み作りが上手くいけば、音声AIという領域で適正な取引が実現し、声優にとっては新たな機会創出となり、違法な音声AIを淘汰することも可能かもしれません。
アニメチェーンのような、アニメ制作現場での公平なAIの発展を目指す団体もありますし、こういう動きが活発になるのは良いことだと思います。今後の展開に注目したいと思います。
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