弁護士JPに、河合優実主演の映画『あんのこと』が法務省タイアップの件について、法務省に話を聞きました。
河合優実主演、映画『あんのこと』法務省が“タイアップ”に至った理由 売春、薬物、貧困…“絶望の淵”描く | 弁護士JPニュース
「女性の人権ホットライン」周知のためのタイアップなのですが、なぜこの映画をタイアップ先として選んだのかなどについてお聞きしています。
法務省の人権擁護機関では、年度ごとに重点的に啓発するテーマを定めて啓発活動を行っているそうで、令和6年度のテーマは「『誰か』のこと じゃない。」です。まさにこれが『あんのこと』が描く内容にぴったりだったようです。
以下、原稿作成時のメモと構成案。
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法務省:女性の人権ホットライン周知のため、映画「あんのこと」とタイアップしました!
質問案
『あんのこと』とタイアップした理由、または本作をタイアップに選んだ理由はなんでしょうか。
人権の重要さを伝える作品という観点で、『あんのこと』をどう評価されていますか。
人権相談窓口ではどんな相談に乗ってもらえますか。
『あんのこと』ではコロナ禍で苦境に陥る女性が描かれます。コロナ禍以降、人権相談窓口にもコロナ関連で寄せられる相談は増加しているのでしょうか。
法務省ではこれまでも様々な作品とタイアップを実施してきたと思いますが、どのような基準でタイアップ作品を選んでいるのですか。
女性の人権ホットラインはどんな人が利用できますか。
女性の人権ホットラインではどんな相談に乗ってくれるのでしょうか。
女性の人権ホットラインは、本人以外からの相談も受け付けておられるのでしょうか。
Point3つ
なぜ映画とタイアップしたのか、経緯と狙い(作品概要も合わせて)
人権相談窓口は何をしてくれるのか。
杏のように苦しんでいる人にメッセージ
Intro
現在公開中のあんのこと。実話をもとにした映画で、河合優美が貧困に苦しみ、コロナ禍で孤独にサイまれた女性を切実に演じている。
この映画と法務省が女性の人権ホットライン啓発・周知のためにタイアップしている。
Body1あんのことについてとタイアップを決めた理由
あんのことの概要
映画『あんのこと』公式サイト|2024年6月7日(金)全国公開
2020年の日本で現実に起きた事件をモチーフに、『SRサイタマノラッパー』シリーズや『AI崩壊』の入江悠監督が映像化。19年のデビュー以来、数多の映画賞に輝き、TBS「不適切にもほどがある!」での熱演が話題となった最注目俳優・河合優実が、底辺から抜け出そうともがく主人公・杏を演じる。また、杏に更正の道を開こうとするベテラン刑事に佐藤二朗。2人を取材するジャーナリストに稲垣吾郎と、実力派が脇を固めた。さらに制作陣には、第75回カンヌ国際映画祭で「カメラドール特別表彰」を受賞した話題作『PLAN 75』(早川千絵監督)のスタッフたちが集結。本作は杏という女性を通し、この社会の歪みを容赦なく突きつける。同時に、単なる社会派ドラマの枠を超えて、生きようとする彼女の意志、その目がたしかに見た美しい瞬間も描き出す。そして静かに、観客に訴えかける。杏はたしかに、あなたの傍にいたのだと。
21歳の主人公・杏は、幼い頃から母親に暴力を振るわれ、十代半ばから売春を強いられて、過酷な人生を送ってきた。ある日、覚醒剤使用容疑で取り調べを受けた彼女は、多々羅という変わった刑事と出会う。
大人を信用したことのない杏だが、なんの見返りも求めず就職を支援し、ありのままを受け入れてくれる多々羅に、次第に心を開いていく。
週刊誌記者の桐野は、「多々羅が薬物更生者の自助グループを私物化し、参加者の女性に関係を強いている」というリークを得て、慎重に取材を進めていた。ちょうどその頃、新型コロナウイルスが出現。杏がやっと手にした居場所や人とのつながりは、あっという間に失われてしまう。行く手を閉ざされ、孤立して苦しむ杏。そんなある朝、身を寄せていたシェルターの隣人から思いがけない頼みごとをされる──
法務省の担当者は、本作とタイアップした思いをこう語る。
映画「あんのこと」では、様々な問題を抱え、孤立した主人公が描かれているため、映画を通して、様々な悩みを抱えた女性からの相談に応じている「女性の人権ホットライン」をはじめとする人権相談窓口を知ってほしいという思いから、タイアップしました。
映画を見た際、少女の壮絶な人生を綴った新聞記事を基に描いたということもあり、映像が突きつける現実に圧倒され、「誰か」のことじゃないと感じさせられました。
Body2人権相談窓口について
女性の人権ホットラインが設置されている人権相談窓口はどういうところなのか。
人権相談窓口に寄せられた相談については、相談内容に応じた助言を行うほか、人権相談を通じて人権侵害の疑いのある事案を認知した場合には、人権侵犯事件として調査を行い、事案に応じた適切な措置を講じています。
相談窓口では、法務局職員のほか、法務大臣が委嘱した民間のボランティアである人権擁護委員が相談に応じており、被害者本人はもちろん、その親族等、被害者本人以外からの相談にも応じています。
「女性の人権ホットライン」のほか、法務省の人権擁護機関では、面談、電話、インターネット、LINE、手紙といったツールにより、いじめや差別、ハラスメント等の様々な人権問題に関する相談に応じています。
↓
中でも、
「女性の人権ホットライン」は、配偶者やパートナーからの暴力、職場等におけるセクシュアル・ハラスメント、ストーカー行為といった女性をめぐる様々な人権問題についての相談を受け付けています。
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例えば、
女性をめぐる人権問題について、解決に導いた事案としては、例えば、人権擁護委員が夫から暴力を受けている妻を一時的に保護したことを契機として、関係機関による妻やこどもに対する支援体制を構築した事案などがあります。
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令和5年において、「女性の人権ホットライン」に寄せられた人権相談の数は、15,142件となっています。
映画の杏のように苦しんでいる人は連絡してみてほしい。
法務省の人権擁護機関では、DVや職場等における各種ハラスメントといった女性をめぐる様々な人権問題のほか、あらゆる人権問題に関する相談に応じています。面談、電話、インターネット、LINE、手紙といった様々なツールにより相談に応じていますので、御利用しやすい手段で御相談ください。相談の相談の秘密は守ります。
あなたを助けます。
ひとりで悩まず、まずは御相談ください。
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詳しくは公式サイトへ
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メモ終わり。
法務省も熱い思いを持って、この映画を応援しているのだなというのが伝わってきました。大変優れた作品ですので、是非見に行ってください。
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