Brancで、『数分間のエールを』などを制作したアニメスタジオ、100studioの代表、堀口広太郎さんにインタビューしてきました。
台湾に続き韓国にも進出。新興アニメスタジオ「100studio」の人材獲得戦略 | Branc(ブラン)-Brand New Creativity-
リアルサウンド映画部でも堀口さんに取材しましたが、こちらではもっとビジネス寄りの切り口で、監督や台湾進出の狙いなどについて話を聞いています。
韓国の教育機関との連携で、そこの卒業生の受け皿としてスタジオを構えておく。そうやって各地で人材の確保を進めていくということですね。スタジオとしての事業展開についてもお聞きしました。
以下、原稿作成時のメモと構成案。
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参照
デジタルアニメーションスタジオ『100studio』が韓国・ソウルに100studio Seoulを新設。国内外のアニメクリエイターが共創する環境づくりを加速 | 株式会社HIKEのプレスリリース
アニメ製作主幹事を務める「100studio」が100名規模で大型募集。 Blenderをメインツールとした劇場作品やゲーム案件が複数始動。
数字で見る100studio 世界へ羽ばたくアニメスタジオの今 | 株式会社HIKE
音楽ビデオ制作チームが劇場アニメ「数分間のエールを」 メリハリある動きと大胆な構図 少数で作るも「特性出せた」:東京新聞 TOKYO Web
一緒に考えて作っていくことが楽しかったから、プロデューサーとしての道を選んだ。 | Interview
「HELLO WORLD」制作のグラフィニカに聞いた!映画と京都をつないだものとは? | コトカレ
デジタルアニメスタジオ「100studio」が公式サイト開設 TVアニメ『この世界は不完全すぎる』を制作担当 | gamebiz
劇場アニメ『数分間のエールを』との 産学連携プロジェクトが始動!|専門学校 HAL東京
Point3つ
韓国スタジオについて、海外拠点を作る理由
360ビジネスを展開する100studio
クリエイターをいかに確保・育成していくか
Intro
100Studioは2021年設立の若い会社。すでに100名近くのスタッフを抱え、韓国にもスタジオを設立。その意図を聞いた。
Body1 韓国スタジオについて、海外拠点を作る理由
韓国にスタジオを設立した理由
ゲーム事業の拡大: HIKEの韓国支社でのゲームパブリッシング事業拡大に伴い、ゲームPV制作などの依頼が増加。
産学連携: 清江文化産業大学との連携により、優秀なアニメーション人材の獲得を期待。特に、同大学の学生作品の高品質に注目。
グローバル展開: 韓国を拠点としたアニメーション制作を通じて、日本と韓国のアニメ業界の協業を促進し、グローバルな展開を目指す。
市場のニーズ: 韓国のアニメ市場において、日本のアニメーションスタイルへの需要が高いこと。また、韓国のウェブトゥーン原作を基にしたアニメーション制作の潜在的な可能性。
スタジオ設立の目的と期待
人材育成: 韓国の優秀なアニメーターを育成し、日本のアニメーション制作に貢献。
新規事業の創出: 韓国のウェブトゥーン原作を基にしたアニメーション制作など、新たな事業を展開。
グローバルな共同制作: 日本と韓国のアニメーションスタジオとの共同制作を推進し、グローバルなアニメーション市場で競争力を強化。
スタジオの将来像
独立した制作拠点: 韓国のスタジオを、単なるサテライトスタジオではなく、独自に企画・制作を行う独立した拠点へと発展させる。
多様な制作体制: フリーランスのアニメーターと社員を組み合わせた柔軟な制作体制を構築。
日本との連携強化: 日本のアニメーションスタジオとの連携を深め、共同制作や人材交流を促進。
Body2 クリエイターをいかに確保・育成していくか
台湾スタジオの設立理由と特徴
人材の質: 台湾には、日本のアニメーション業界で活躍できるレベルの高い人材が豊富。特に、台北芸術大学などの教育機関で育成されたアニメーターの質が高い。
コストパフォーマンス: 人件費や物価が比較的低い。
2Dアニメーターの強み: 近年、台湾出身の2Dアニメーターが注目されており、日本でも活躍している。
日本への留学経験者: 日本のアニメーション業界で経験を積んだ台湾人クリエイターの受け皿となる。
海外スタジオ設立の目的と意義
人材の確保: 国内での人材争奪戦を避けるため、海外で優秀なアニメーターを確保する。
多様性の確保: 各国の文化や技術を取り入れることで、より多様な作品を制作する。
グローバルな展開: 海外市場への進出を加速させる。
人材育成: 海外のアニメーション業界の発展に貢献する。
今後の展望
東南アジアへの展開: ベトナムやタイなど、東南アジア地域へのスタジオ展開を検討。
南米への可能性: アルゼンチンなど、南米地域でのアニメーション制作の活性化に貢献。
グローバルなクリエイターネットワークの構築: 世界中のアニメーターと連携し、国際的なプロジェクトを推進。
まとめると、堀口さんは、海外、特に台湾や韓国にスタジオを設立することで、以下のことを期待しています。
Body3 360ビジネスを展開する100studio
100studioの現状と今後の展望
急成長と人員拡大: タイトル数の増加に伴い、スタジオ規模が拡大しており、今後200名体制を目指す。
多様な案件: テレビアニメだけでなく、ゲーム、ミュージックビデオ、CMなど、幅広いジャンルの案件を手掛けている。
人材のニーズ: キーアニメーター、監督、キャラクターデザイナーなど、メインクリエイターの採用に力を入れている。
キャリアパス: テレビアニメだけでなく、ゲームのコンテなど、様々な経験を積める環境を提供し、クリエイターの成長を支援。
テレビアニメ制作: テレビアニメの制作にも力を入れており、今後数年間の放送作品を複数抱えている。
ワンダブルスタジオの特徴と強み
一貫した制作体制:企画から制作、音響まで一貫して行える体制を構築。
多様な案件に対応: テレビアニメだけでなく、ゲームやミュージックビデオなど、幅広いジャンルの案件に対応可能。
独立性: 大手企業からの出資を受けず、独立性を保ちながら、多様な案件に挑戦できる。
メディアミックス: アニメ、ゲーム、舞台など、様々なメディアを連携させたプロジェクトの実現を目指す。
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メモ終わり。
国際展開が上手く行けば多様な人材の確保ができて、ユニークな特色のスタジオになれそうですね。こういう方向性のスタジオ運営が上手くいくと、日本アニメの多彩さが増していくと思うので、東南アジアにも是非進出していってほしいです。