Brancに、東京国際映画祭と併催されるマーケット「TIFFCOM 2024」で開催されたセミナー、「持続可能な成功の道:中国の急成長市場における知的財産とコンテンツ戦略」のレポートを書きました。
スピーチをしたのは、中国の映画配給会社Road PicturesのCEO蔡公明(ツァイ・ゴンミン)さん。昨年は『すずめの戸締まり』や『THE FIRST SLAM DUNK』といった日本のアニメ映画を中国国内で大ヒットに導いた会社です。
そんな同社は、昨年末にIPの総合的運用を目指す新会社GuGuGuGuを設立。事業展開を拡大させています。このセミナーではその戦略について詳細に語られました。
グッズやイベント展開、コラボカフェなど日本におけるメディアミックス展開を中国でやる試みです。中国の2次元市場の成長性はまだまだ高いという見解で、同社はそれを牽引していく存在になることを目指しているようです。
最終的にはテーマパークの建設を目指すとのこと。モデルとしてはディズニーに近いでしょうか。
映画館の市場動向についてもお話してくれ、中国国内の輸入映画の本数は増加傾向にあるようです。昔のように年に30数本ということは今はないようですね。厳密に何本と決まっているわけではなさそう。スクリーンの数はまだ増加傾向にあるようで、引き続き中国市場は日本アニメにとって重要な市場であり続けそうです。
サムネは、GuGuGuGuが販売しているグッズの一部。ブースにたくさんのグッズが飾ってありました。自社配給作品以外にもたくさんの作品のグッズを扱っているようです。