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NHKドラマ『東京サラダボウル』レビュー!多文化共生社会のリアルを丁寧に描く

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TRILLに、NHK10の新ドラマ『東京サラダボウル』第一話のレビューを書きました。

NHK新“ドラマ10”大人気マンガの実写化がどハマり!細部までこだわるリアリティの高さ | TRILL【トリル】

『クロサギ』などで知られる黒丸さんのマンガが原作の同作。舞台は東新宿、多様な人種が暮らす街のリアルを捉えた作品です。

東京近くに暮らしていれば、外国人の姿を見ない日はありませんが、ドラマの中で外国人を見ることは多くありません。そんな中、本作では多種多様な外国人が登場し、東京の今のリアルを映し出しています。

主人公は、新宿署の国際捜査課に務める女性と警察の通訳担当の男性が、様々な事件を解決してゆくというもの。事件と書きましたが、そこには偏見絡みで事件にされてしまっているものもあり、そんな偏見や誤解を丁寧に解いていく姿勢の主人公が素晴らしいです。

公式サイトでは「外国人居住者の方たちの暮らしや人生に光を当て、そこに向き合う刑事と通訳人の目線で、異国で生きる葛藤に出会っていく物語」と説明されていますが、まさにそのとおりの内容で、異国で生きる人々のリアルな生活実態や課題をきちんと描くという姿勢を持った作品です。

本作はマンガの実写化ですが、実写向きの作品といえます。なにより本物の歌舞伎町で撮影していることが大きな効果を発揮していて、確かに今の東京だと思わせる説得力があります。やはり、実写は本物を映してなんぼですね。

主人公の鴻田麻里を演じるのは、奈緒。相棒の有木野了役は松田龍平です。注目は外国人キャストも多数出演していること。日本のドラマでは珍しく多言語の飛び交う作品になっています。

すでに東京は、多くの人種が共存する人種のサラダボウルです。そんなリアルな東京を見つめた貴重な作品になりそうな第一話でした。
 
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