TRILLに、NHKの新大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』第一話のレビューを書きました。
第1話から強烈に描かれた“遊郭”の姿…!新大河ドラマ『べらぼう』NHK100年、節目作品で見えた制作陣の意欲 | TRILL【トリル】
面白かったですね。吉原が舞台になることはわかっていましたが、どういう描写になるのか、気になっていましたが、かなり踏み込んだ描写をしたのではと思います。格差社会として吉原を捉えて、文化的側面だけでなく、苦境も描くという姿勢が感じられる第一話だったと思います。
まずは、蔦屋重三郎がどのようにして版元としての第一歩となる道を踏み出したのか、その顛末が描かれました。吉原細見に目をつけて、これで吉原に客を呼び戻そうと画策するところで終わりましたが、どんな工夫をしてくるのか、次回以降が楽しみです。
以下、原稿作成時のメモと構成案。
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Intro
べらぼうの第一話が放送された。
NHK100周年を記念する年の大河ドラマは、江戸時代のメディア王、蔦屋重三郎を主人公にした痛快エンターテインメントだ。
多くの表現規制を乗り越え、次々と新しい作品を才能を世に送り出した寵児を、どう描くのか注目される。
Body1 蔦屋重三郎とは
蔦屋重三郎は、江戸時代の中期から後期くらいに活躍した版元です。本屋さんひらいて、問屋業もやって出版物のプロデュースもやった総合的な経営者です。この時代は大きな争いもなく泰平の世だったので、いろんな文化が花開いた時代。そういう時代にいろんなものをプロデュースしたり、出版したりで名を残した人ですね。
有名どころだと「南総里見八犬伝」の曲亭馬琴の本とか、葛飾北斎や喜多川歌麿、東洲斎写楽などの浮世絵師を世に送り出した人とも言われています。この時代、江戸時代は世界的に見てもかなりの量の出版物が発行されていたというのは有名な話で、政府の規制なんかもありつつ、いろんな表現が活性化した時代です。
こうした功績から、NHKの公式サイトでは日本のポップカルチャーの礎を築いた人物と紹介しています。
また蔦屋重三郎は、幕府の様々な表現規制とも戦った人物です。田沼意次(渡辺謙)の時代は良かったんですが、彼が失脚した後は、松平定信が実権を握ります。この松平定信が「寛政の改革」で風紀の取り締まりを行ったんですね。しかし、そういう規制を逆手に取るようなものを次々と出版しては禁止のいたちごっこを繰り返しながら、新しいものに挑んでいった人物です。
大河ドラマ『べらぼう』主人公・蔦屋重三郎を横浜流星はどう演じるか – Film Goes with Net
Body2 初回放送の見どころ
どこから始まった?
1772年吉原の火事から始まる。
子どもを助ける重三郎。
泰平の世に燃え盛るのは、欲の業火。欲深い時代を駆け抜けた。
そして、1年後
蔦屋は茶屋、案内所務め。貸本屋を女郎向けにやっている。
情念がし、朝顔姉さんに弁当を運ぶ。
吉原のルール、刀を預けるなどを紹介
昼見世と夜見世
吉原の風習を丁寧に見せている。花魁道中も。
全裸で倒れる死体、朝顔ねえさんも。剥ぎ取って売れる、服を。
好き好んで吉原に来る女はいねえ、口減らしで売られてくるんだ。
誰が出てきた?どうインパクトを残した
綾瀬はるかがお稲荷さんが吉原の説明をしてくれる。
治郎兵衛
長谷川平蔵、鬼平犯科帳が出てきた。
引手茶屋の駿河屋市右衛門、高橋克実
からまる、幼名
りつ、安達祐実
女郎屋の経営層はいいもの食っている。
直談判しにくる、重三郎。
亡八
吉原は女郎が神輿で女郎が仏。
窮状をなんとかするために田沼に直談判を。
吉原が価値を落としている、人を呼ぶ工夫が足りんのではという指摘。
これからの展開への期待
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メモ終わり。
横浜流星さんのハツラツとした芝居は良かったですね。小芝風花さんの色気も素晴らしかったし、渡辺謙さんは流石の貫禄でした。
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