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フジテレビCM差し止め相次ぎ、TBSは先手を打って社内調査開始。企業姿勢の差が如実に表れた

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フジテレビのCM差し止めが止まらない。本日時点で少なくとも30社が差し止めたという報道がある。

花王 セブン&アイ 日本マクドナルドなど少なくとも30社 フジテレビでのCMの差し止め相次ぐ(テレビ朝日系(ANN)) – Yahoo!ニュース

こうしたなか、フジテレビで放映するCMをACジャパンに差し替えると明らかにした企業は、これまでに日本生命、はなさく生命、明治安田生命、第一生命、住友生命、アフラック、なないろ生命、トヨタ自動車、日産自動車、マツダ、スズキ、ダイハツ、スバル、日本マクドナルド、NTT東日本、KDDI、楽天グループ、キリン、サントリー、サッポロ、JR東日本、三井不動産、三菱地所、花王、ライオン、資生堂、セブン&アイ、イオン、ローソンなど少なくとも29社に上ります。

さらに、アサヒグループホールディングスもきょうからフジテレビでのCMの差し止めたと明らかにしました。

大きいのは、花王だろう。花王は常にテレビCMの出稿量でトップクラスの会社だ。2024年10〜12月期も一位だった(フジテレビ以外の民法も含んだ数字)。
2024年10-12月TV-CM会社ランキングを発表 – エム・データ

サントリーや日本マクドナルドも上位によく来る企業だ。というより、名だたる大企業が相次いでCMを止めている状態で、これがいつまで続くのか、フジテレビの営業部は戦々恐々としているのではないか。

CMの差し止めは、すでに購入したCM枠に流しませんよという決定に過ぎないので、広告費を返却してくれるわけではないから、いますぐフジテレビの懐に大打撃があるわけじゃない。だが、この状況で新たに将来のCMの枠を買いたいと考える企業があるだろうか。
 
関連記事:「中居正広問題」改め「フジテレビ問題」と信頼できるメディアの不在と社会の混乱 – Film Goes with Net
 

TBSが自ら社内調査に着手

そんなフジテレビに身から出た錆の逆風が吹く中、TBSが「芸能関係者とテレビ局員の関係をめぐる一連の報道を踏まえ、TBSグループの人権方針にのっとり、実態を把握するための社内調査を始めている」と発表。自ら膿を出す姿勢を明確にした。

これは良い決定だと思う。三谷幸喜がTBS系「情報7daysニュースキャスター」で「これはフジテレビだけの話なのか知りたい」と発言していたが、それを翌日に実行に移したということだ。

実際、三谷幸喜が思ったことは視聴者の多くが思っていることでもあるだろう。そんな空気に敏感に反応しての決定と思われる。実際、今回フジテレビの広告出稿を取りやめましょうという企業は、その余ったお金をネットなどに振り分けて、効果的な数字が出てしまった場合、他の民放のCM出稿だって減少するかもしれない。他局としては、何もしなかったら巻き込まれ事故に遭うかもしれない状況だろう。

このあたり、TBSは未来志向だなと感じる。中長期ビジョンの資料などをフジテレビと比較しても、断然TBSのがイケてるし。
TBS GROUP INTEGRATED REPORT 2024

フジ・メディア・ホールディングス INTEGRATED REPORT 2023

日本テレビやテレビ朝日、テレビ東京はどうするのだろうか。特に、テレビ朝日はジャニー喜多川の一件でかなり疑いの目を向けられている状況だ。このまま対岸の火事だと決め込んでいていいものか。
 
 
 
※記事を書いているうちに、CM差し止め企業が50社超に増えていた。
フジ、CM差し替え50社超 日産や花王、急拡大(共同通信) – Yahoo!ニュース

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