Brancに、「アニメ産業レポート2024」刊行記念セミナーのレポートを書きました。
「アニメ産業レポート2024」発表：海外市場の成長が市場を牽引、国内ではテレビアニメ23時台枠が定着するなど新たな動きも | Branc（ブラン）-Brand New Creativity-
2023年のアニメ産業の概況を発表したものになります。この年は初めて3兆2,465億円（前年比114.3%）と3兆円を超えることになりました。成長を牽引しているのが海外市場で、国内市場を再び逆転しました。円安の追い風もありますが、為替レート以上の成長を実現しており、まだまだアニメの海外市場の伸びしろはありそうです。
その他、大きなトピックとしてはテレビ放送からの収益も前年比を超えていること。これは、各局がコンテンツビジネスに力を入れていることの現れで、放送時間も23時台にアニメ枠が増設されるなどの動きを反映しています。
アニメ制作スタジオの売上も過去最高を記録しており、成長率は前年比125.4%と、市場全体の成長率を上回っています。とはいえ、まだまアニメスタジオへの実入りが相対的に少ないので、ここは改善していかないといけないポイントです。
とはいえ、全体的には次の成長ドライバを求める段階であり、配信の成長率もそろそろ頭打ちになりそうで、海外市場もほとんどの国と契約自体はしている状況となっていますから、産業界全体で新たな収益源の模索も求められるでしょう。
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