一般社団法人 日本映画制作適正化機構(映適)は、撮影中の事故を補償する「映適の保険制度」を2025年4月1日より開始する。映適加盟の映像制作会社を対象に団体契約を募集し、多くのプロダクションが加入することで団体保険のスケールメリットを活かす仕組みだ。
映適は、映画制作現場の適正化を目指して2023年に設立された団体。「映像制作の持続的な発展に向けた取引ガイドライン(映適ガイドライン)」を作成し、クリアした作品に「映適マーク」を交付、スタッフセンターの支援業務などを行っている。
保険制度の概要
本制度は、映適の法人会員(正会員、賛助会員、一般会員、スタッフセンター登録プロダクションを含む)を対象とし、2025年4月1日から2026年4月1日までの1年間の契約となる。中途加入も可能で、4月1日開始分の締切は3月25日(火)に設定されている。その後の加入は随時受け付ける。
補償内容
保険は主に以下の3つの補償を提供する。
- 業務災害総合保険(AIG損害保険引受)撮影スタッフやキャストが撮影現場で仕事中に事故で負傷した際の補償を行う。
- 請負賠償責任保険(三井住友海上火災保険引受)撮影業務に起因する対人・対物賠償事故を補償する。
- 受託者賠償責任保険(三井住友海上火災保険引受)撮影のために借用した機材などが撮影隊の過失で損壊した場合に補償する。
加入方法
保険代理店である株式会社ファンテックが募集窓口となり、説明から加入手続き、事故対応までを一括して担当する。詳細は「映適の保険制度」公式サイトにて確認できる。