コミックマーケット(C105)で購入した本の一冊。『アニメ半世紀宣言 宇宙戦艦ヤマト50周年のお蔵だし』を読み終えた。
特撮・アニメ研究家の氷川竜介さんが、『宇宙戦艦ヤマト』について書いた多数の原稿が収録されている。プロのもの書きになってからの原稿だけでなく、それ以前からの視聴メモのようなものや、出さなかった手紙など、かなり多くの貴重な文章が読める。ボツ原稿などもある。
50年近く前のメモが残っているというだでも、個人的には驚きだ。僕はそういうものけっこう失くしてしまうので。。。
「ヤマト」以外にも、『機動戦士ガンダム』LPに収録された解説文なども掲載されており、これはストーリーの解説文ながら読み応えがある。というか、こういうあらすじの要約や紹介というのは、批評の基本中の基本というか、これができないとそもそも分析もできないものなのだ。
この当時をリアルタイムに知らない世代である自分には、当時のアニメファンがどう「ヤマト」に衝撃を受けて熱中していたのか、その熱を追体験できる本になっていた。
ファンの受け止め方というのも歴史の研究には、重要な要素である。将来何かの原稿を作る時にも参照できるかもしれない、そんな同人誌だった。
そして、あとがきに掲載されている原稿作成方法についても、参考になる。今回の本は、iPhoneに標準搭載されているOCR機能を用いているらしい。そんなに高性能に文字に起こせるのか。もう一つは「PLAUD NOTE AIボイスレコーダー」を使用して、原稿を声で読み上げてテキストにしたものを修正するというやり方だそうだ。
紙の資料を文字に直すのは結構面倒な作業なので、このあたりどうやっているのか、同業者のやり方を知れるのは助かる。自分も使ってみようと思う。
PLAUD NOTE AI ボイスレコーダー ワンタッチ録音 文字起こし 先端LLMによる要約 ICレコーダー 携帯/PCアプ...