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日本一の最低男 7話ネタバレ感想|古い価値観が本当に全て駄目なのか、誰にもわからない


香取慎吾主演のテレビドラマ『日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった』7話「父帰る!遺書発見!?選挙利用で人生初の親孝行」は、大森一平(香取慎吾)の父・平蔵(柄本明)が突然の帰宅で、親孝行と世代間の価値観の違いについて考えさせる回となった。

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物語は、食事中に一平の父の話題が出る場面から始まる。正助は話を逸らそうとするが、それは彼自身も一平の父に会ったことがないからだった。一平は父親を「ひどい親父だった」と回想し、20年以上会っていないことを明かす。一方で、一平の娘・ひまりは彼に心を許しつつあり、インスタ投稿を許容するようになった。

そんな中、突然平蔵(柄本明)が大森家を訪れる。一平とはいきなり喧嘩腰のやり取りを交わし、孫のひまりと朝陽とは初対面ながらも「寝る」と一言だけ言い部屋に引っ込む。その後、正助は平蔵の遺書らしきノートを発見し、家族の間に動揺が走る。しかし、一平と平蔵が対話を重ねる中で、それは遺書ではなく歌詞ノートであることが判明する。かつてミュージシャンを夢見た平蔵が、亡き娘・陽菜との約束を果たすために書き続けていたものだったのだ。その曲を地元の祭り「ふれあい冬祭り」で披露すると約束したらしい。

一平は、父のために「ふれあい冬祭り」を復活させようと決意する。しかし、祭りは費用対効果の問題で昨年廃止されており、神輿も売却済みという困難な状況に直面する。選挙参謀の真壁は「亡き妹と長くない父親のための祭り復活」という物語が選挙戦に有利に働くことを示唆し、一平はその利用も視野に入れる。

平蔵の歌を冬祭りで披露させることに決めた一平は、神輿を買い戻し、正助と共に担ぐ。そして、祭りの盛り上がりの中で、平蔵の歌「追悼の歌」が披露される。しっとりとしたメロディに包まれ、家族の関係は新たな形へと変わっていく。

正助と平蔵に間にも父子の情が芽生え、大森・小原家は新たな絆を獲得した。ひまりと朝陽もすっかり平蔵に懐いている。祭りの復活は大成功に終わった。

しかし、ラストに街の再開発計画があることを一平は知る。再開発されたら商店街は今のままでいられるのだろうか、この計画は一平の今後にどんな影響を与えることになるのだろうか。
 
今回のエピソードでは正助が平蔵に言った言葉が印象的だった。平蔵は古い価値観に生きて仕事ばかりして、妻を家のことを全部やらせていた。それが間違っていたことだと後悔していた。そんな平蔵に対して正助は、平蔵さんはその時代の価値観を生きただけ、変化が正しい方向に行っているのか誰にもわからない、答えはないんだと語る。

価値観のアップデートという言葉が近年よく使われるが、アップデートしたら、元には戻せない。本当に何が一番いいかは実際には誰にもわからないのだ。古い価値観を頭ごなしに否定しない姿勢も大事だ。

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