一般社団法人カルチャー アンド エンタテインメント産業振興会(CEIPA)とTOYOTA GROUPは、日本音楽産業の本質的なグローバル化と持続的な成長を支援・推進する共創プロジェクト「MUSIC WAY PROJECT」を始動した。
「MUSIC WAY PROJECT」は、世界市場における日本音楽の存在感を高めることを目的とし、音楽を志す若者たちの育成と発信の場の提供に重点を置くプロジェクトだ。新型コロナウイルスの影響によるライフスタイルの変化やストリーミング市場の拡大に伴い、日本文化への国際的な注目が高まる中、同プロジェクトは日本音楽の未来を切り開く「道」を創出する。
本プロジェクトは「日本の音楽が世界をドライブする」をコンセプトに掲げ、「人づくり」と「場づくり」の2つの柱で展開される。
「人づくり」と「場づくり」の具体的施策
「人づくり」においては、音楽業界を志す若者を支援するため、学生向けの寄付講座、業界若手の育成プログラム、クリエイターとのワークショップなどを実施し、海外で活躍できる才能を育成する。
「場づくり」では、2025年秋に開業予定の「TOYOTA ARENA TOKYO」を活用し、国内での文化発信を強化するほか、アメリカ、ヨーロッパ、アジア各都市で日本音楽の魅力を伝えるショーケースライブを展開する。さらに、TOYOTA GROUPの海外拠点と連携し、海外進出を目指すアーティストの支援を行う。
本日開催された共同会見で、CEIPA理事長の村松俊亮氏は「CEIPAは日本の主要音楽5団体が集結し、日本のエンタテインメント産業をグローバルに発信するために設立された。日本音楽の未来を切り開く若者たちが国境を越えてつながる“道”を作るため、『人づくり』と『場づくり』を推進していく。豊田章男氏は、この思いに共感し、力強いサポートを提供してくださる」と語った。
一方、TOYOTA GROUP代表の豊田章男氏は「トヨタ自動車社長時代から、日本が世界に必要とされる国であり続けることを願ってきた。日本のエンタテインメントが世界で戦おうとしていることを知り、純粋に応援したいと考えた。クルマと同様に、音楽にはストーリーがある。音楽を通じて、トヨタがさらにエモーショナルな存在になることを期待している」と述べた。
CEIPAは、日本レコード協会、日本音楽事業者協会、日本音楽制作者連盟、日本音楽出版社協会、コンサートプロモーターズ協会の主要5団体が連携して設立された団体であり、日本の文化芸術産業のグローバル化とデジタル化を推進する役割を担う。
その一環として、2025年5月には、日本およびアジアの音楽を世界に発信し、日本の音楽文化を国際的に高めるイベント「MUSIC AWARDS JAPAN」を開催予定である。本イベントにはTOYOTA GROUPも協賛する見込みで、日本音楽のさらなる発展に向けた取り組みが加速することが期待される。