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「ダグラス・サーク傑作選2025:メロドラマの巨匠の名作5作品がYEBISU GARDEN CINEMAで上映決定!


メロドラマの名匠ダグラス・サークの代表作を特集する〈ダグラス・サーク傑作選〉が、3月28日(金)から4月17日(木)までYEBISU GARDEN CINEMAで開催される。これに先立ち、メインビジュアルと識者のコメントが公開された。

サークはナチスの弾圧を逃れアメリカに亡命し、ハリウッドで数々の名作を生み出した映画監督である。本特集では、彼のキャリア後期にあたる5作品がスクリーンに蘇る。

上映作品には、未亡人と若き庭師の恋を描いた「天が許し給うすべて」(1955)、四角関係の激しい恋模様を描き、ドロシー・マローンにアカデミー賞助演女優賞をもたらした「風と共に散る」(1956)、二人の男性の間で揺れ動く女性の心情を繊細に描いた「間奏曲」(1957)、飛行ショーに命をかける男とその周囲の人々を描いた「翼に賭ける命」(1957)、そして人種問題を真正面から取り上げ、サーク最後の長編となった「悲しみは空の彼方に」(1959)がラインナップされている。

今回の発表に際し、識者からのコメントも寄せられた。

映画評論家の蓮實重彦は、サークの技法について「ヨーロッパ生まれながら、テクニカラーによるシネマスコープ画面というハリウッドならではの華麗な技法を、あたかも自分のために開発されたギフトであるかのように自在に駆使してみせた」と評し、「『傑作』という言葉など無縁の贅沢だというかのように、『傑作』を超えた繊細なフィルムを撮ってみせた」とその独自性を強調した。

また、映画評論家の秦早穗子は「定番メロドラマ形式を逆手に取って、ダグラス・サークが描く作品は、今こそ光を増す」と指摘。「人種、宗教、戦争、愛と死といったテーマが、サーク自身の経験と重なり、映画の中で静かに火花を散らす」と述べている。

さらに、映画監督の濱口竜介は「『かなしみのハッピーエンディング』、再び」と短くコメントし、「四の五の言わずに、泣いちゃいな!」とサーク作品の魅力をシンプルに表現した。

〈ダグラス・サーク傑作選〉は、マーメイドフィルムとコピアポア・フィルムが主催し、公式サイト(douglassirk2025.jp)でも情報が公開されている。慎ましくも情熱的なサークの世界をスクリーンで堪能する貴重な機会となりそうだ。

公式サイト:ダグラス・サーク傑作選公式サイト

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