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インド映画『バーラ先生の特別授業』4月公開!教育格差に挑む熱血教師の感動実話


教育の産業化に異を唱え、生徒の未来を切り開く熱血教師の奮闘を描いたインド映画『バーラ先生の特別授業』が、2025年4月11日より新宿ピカデリーほか全国で公開される。配給はSPACEBOX。

本作は、地方の公立校に赴任した数学教師が、カースト制度や貧困、性差別といった社会の壁を乗り越え、生徒たちに平等な教育の機会を提供しようと奮闘する物語だ。主人公のバーラを演じるのは、タミル語映画界で俳優、吹替歌手、プロデューサー、監督として活躍するダヌシュ。監督は、本作が長編4作目となるヴェンキー・アトゥルーリが務める。

物語の着想は、実在の教育者ランガイヤ・カデルラ氏の半生に基づいている。同氏は、貧困地域の公立学校を立て直し、インド政府から国家教師賞を受賞した人物である。本作では、その功績をもとに、1990年代のインドを舞台としたフィクションとして物語が展開される。

©Fortune Four Cinemas ©Sithara Entertainments ©Srikara Studios

 
教育の格差と向き合う教師の闘い

1990年代、インドでは経済自由化と教育制度改革により、多くの私立学校や予備校が誕生し、高額な授業料を払える家庭の子どもたちは質の高い教育を受けることができた。一方で、公立学校は有能な教師を私立校に奪われ、生徒たちは家庭を支えるために授業を放棄し、学校は崩壊の危機に瀕していた。

そんな中、チョーラワラム村の公立校に赴任したバーラは、私立教育機関の経営者からの圧力を受けながらも、生徒全員を共通試験で上位の成績へと導くことを目標に奮闘する。

主演のダヌシュは「作品のメッセージに強く共感し、出演を決めた」と語る。特に「教育は神からの施しであり、5つ星ホテルの料理のように売られるべきではない」という劇中のセリフに、本作のテーマが凝縮されているという。また、エンターテインメント作品としての要素も重視し、笑いあり、涙ありの感動作に仕上がっている。


 
実話に基づく感動の物語

監督のヴェンキー・アトゥルーリは、2020年のコロナ禍において私立教育機関の授業料値上げ問題に関する議論を目にし、本作のテーマを思いついた。さらに、ランガイヤ・カデルラ氏が貧困地域の公立学校を復興させた実話に触れ、脚本を執筆。自身が学生だった1990年代を舞台に設定し、教育格差の問題をリアルに描き出した。

本作は、タミル語とテルグ語で同時に制作され、それぞれの言語圏に合わせた脚本調整が行われた。主人公の職業や登場人物の役職が言語ごとに変更されるなど、細部にわたる工夫が施されている。悪役にはサムドラカニが抜擢され、教育をビジネスとしか見ない私立学校の経営者を熱演する。

本作は2023年にインドで公開され、興行収入11.6億ルピー(約20.5億円)を記録。タミル語映画として年間10位のヒット作となった。批評家からは賛否両論あったものの、観客の支持を集め、教育の大切さを訴える作品として話題を呼んだ。

製作会社であるシターラ・エンターテインメントは、本作の売り上げの一部を、インスピレーションの源となったランガイヤ氏の学校に寄付したという。

教育の本質とは何かを問いかける『バーラ先生の特別授業』。社会問題を背景にしながらも、エンターテイメントとしても楽しめる本作は、日本の観客にも深い感動を与えることだろう。
公式サイト:映画『バーラ先生の特別授業』公式サイト

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