長澤まさみが主演を務め、矢口史靖監督がメガホンを取った映画『ドールハウス』が、ポルトガルで開催されたポルト国際映画祭にてグランプリ「Best Film Award」を受賞した。国内公開を前に世界で高い評価を受ける快挙となった。
ポルト国際映画祭は1981年に創設され、ファンタジーやSF、ホラーなどジャンル映画を専門に扱う世界的な映画祭である。シッチェス国際映画祭やブリュッセル・ファンタスティック国際映画祭と並び、世界三大ファンタスティック映画祭の一つに数えられる。
本作は、同映画祭のメインコンペティションであるファンタジー長編部門およびオリエントエクスプレス部門に選出され、上映時には観客から大きな反響を呼んだ。上映中には驚きの声や笑い声が上がり、息もつかせぬ展開に観客が引き込まれた。そしてエンドロールを待たずに5分間にわたるスタンディングオベーションが巻き起こるなど、絶賛を浴びた。
矢口監督「誰にでも楽しめるエンターテインメントができた」
映画祭の共同ディレクターであるベアトリス・パチェコ・ペレイラ氏は、「人形が可愛らしくもまるで悪魔のようで、ごく普通の家庭に訪れる恐怖がぞくぞくと伝わってきました」と選出の理由を語っている。
受賞を受け、矢口監督は「ポルトの観客の皆さんにお礼を言いたいです。あんなに熱狂的に受け入れてくれるとは想像していなかったので、上映中のどよめきと大絶叫が一番のご褒美です。賞を頂けたことで、映画として誰にでも楽しめるエンターテインメントができたのだと確信しました。ありがとうございます」と喜びを語った。
映画『ドールハウス』は、日本公開に先駆けて世界の観客を魅了し、高い評価を得た。主演の長澤まさみ、夫役の瀬戸康史をはじめ、実力派キャストが揃い、怒涛の展開が待ち受ける“ドールミステリー”として話題を集めている。
本作は2025年6月13日(金)より全国東宝系にて公開予定。映画館での“ゾクゾク”する体験に期待が高まる。
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