TVアニメ『ジョジョの奇妙な冒険』『進撃の巨人』や特撮番組『侍戦隊シンケンジャー』で知られる脚本家、小林靖子が脚本、声優の朴璐美が演出を務める舞台、『平家物語－胡蝶の被斬－』の稽古が佳境に入り、読売新聞事業局の記者であり特撮に精通する鈴木美潮が稽古場を訪れ、その様子をレポートが公開された。
本作は、日本の古典文学『平家物語』を基に、平家の栄華と没落を描く舞台作品。脚本は『スーパー戦隊シリーズ』などで知られる小林靖子が担当し、演出は舞台『侍戦隊シンケンジャー』の朴璐美が務める。振付・ステージングは、能や雅楽とのコラボレーションも多いダンサー・振付家の森山開次が担当している。出演に山路和弘、麻実れい、井上和彦、井上麻里奈、榎木淳弥、緒方恵美、 梶裕貴、湖月わたる、咲妃みゆ、佐倉綾音、島﨑信長、下野紘、関智一、高木渉、畠中祐、安原義人、山寺宏一など、声優として活躍する第一線の役者たちがずらりと並ぶ。
鈴木美潮は、稽古場にて「総合舞台芸術」を目指したこの作品が、ただの朗読劇ではなく、芝居、朗読、舞踊が融合した新しい舞台芸術であることを実感したという。稽古場に広がった「見たことのない景色」は、舞台の上で繰り広げられる力強い人間の声と、圧倒的なパフォーマンスによって築かれた世界だった。
出演者たちは、台本を手にしながらもすでにその役を体現しており、台詞の一つ一つが生き生きと響く。特に、演技力を発揮したのは、平清盛役の山路和弘であり、その複雑な感情を観客に深く印象づけた。また、平清盛の妻・時子役を演じる麻実れいはその風格で平家の悲哀を表現し、徳子役の咲妃みゆは可憐でありながらも強さを見せつけた。
さらに、ダンサーたちによる肉体表現は、舞台の空気を一層引き立てる。琵琶や尺八の生演奏を背景に、舞台の景色は瞬時に変化し、平安時代末期の風景を描き出した。舞台装置がシンプルであっても、視覚的に豊かな景観が広がり、物語の世界に観客を引き込む。
稽古場での通し稽古を目の当たりにした鈴木は、この作品が「新しい芝居」を目指しているという朴璐美の言葉通りの挑戦であることを強く感じ取った。照明や衣装が加わり、効果音が完成することで、舞台はさらに膨らみ、より一層の迫力を持つことだろう。
公演は3月14日から17日までで、残席が僅かとなっている。新しい挑戦を体感する絶好の機会として、多くの観客に足を運んでほしい。
＜公演概要＞
【タイトル】『平家物語 ―胡蝶の被斬―』
（読み仮名：へいけものがたり こちょうのきられ）
【脚本】小林靖子
【演出】朴璐美
【振付・ステージング】森山開次
【企画】羽佐間道夫
【日時/会場】2025年3月14日（金）～3月17日（月）
6公演（予定）
新国立劇場 中劇場 （〒151-0071 東京都渋谷区本町１丁目１−１）
【出演】
麻実れい 井上和彦 井上麻里奈 榎木淳弥 緒方恵美 梶裕貴 湖月わたる 咲妃みゆ 佐倉綾音 島﨑信長 下野紘 関智一 高木渉 畠中祐 安原義人 山路和弘 山寺宏一
（五十音順／ダブルまたはトリプルキャスト出演）
西凜太朗（全日程出演） ほか
※公演ごとに出演者が異なります。詳しくは公式サイトをご覧ください
※キャストは追加・変更になる可能性がございます
【チケット】 S席12,000円（税込）ほか
※各種パンフレット付きチケットの販売あり（＋2000円）
ぴあ https://w.pia.jp/t/heike2025/ （Pコード：530-619）
イープラス https://eplus.jp/heike2025/
ローソン https://l-tike.com/heike2025/ （Lコード：34920）
【主 催】読売新聞社／ムーブマン／ＢＳ日テレ／サンライズプロモーション東京 他
【問合せ】サンライズプロモーション東京 0570-00-3337（平日12:00～15:00）
【公式HP】 https://www.heike2025.com/
【公式X】https://x.com/HeikeStage_info
【公式Instagram】https://www.instagram.com/heikestage_info/
