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007はどうなる?Amazon買収後のボンド像、男性限定の方針が明らかに


Amazon Studiosは、次期ジェームズ・ボンドの性別を男性のままとし、国籍も英国または英連邦諸国出身者に限定する方針を内部メモで通達した。

映画『007』シリーズの版権は、これまでバーバラ・ブロッコリ氏とマイケル・G・ウィルソン氏が管理してきたが、昨年、Amazonが7億7,000万ポンド(約1,400億円)で買収。この買収により、一部のファンの間では、Amazonの創業者ジェフ・ベゾス氏の影響でボンド像が大きく変わるのではないかとの不安が広がっていた。

しかし、『The Mail on Sunday』によると、Amazonは社内で「ボンドの精神を守ることが最優先であり、そのためには彼が英国人または英連邦諸国出身者であり、男性である必要がある」とするメモを回覧したという。

ブロッコリ氏とウィルソン氏は、1995年に英国の映画制作会社Eon Productionsを引き継いで以来、ボンドのイメージを徹底的に守ってきた。特にブロッコリ氏は、Eon売却の際に「ボンドを英国人のままとする」ことを譲れない条件として掲げていたという。Eonは、彼女の父でありウィルソン氏の義父でもあるアルバート・R・“カビー”・ブロッコリ氏によって設立され、1961年にイアン・フレミング原作のボンド映画化権を取得した。

これまでに制作されたボンド映画は25作に及び、1962年の『007 ドクター・ノオ』から2021年の『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』に至るまで、世界的な人気を誇る。しかし、先月、ブロッコリ氏(64歳)とウィルソン氏(83歳)は、すべてのクリエイティブ権をAmazonに売却すると発表。これを受け、ファンの間では「Amazonがスピンオフ作品を制作し、シリーズを台無しにするのではないか」との不安が広がった。特に、007の秘書ミス・マネーペニーの若き日を描くスピンオフ企画が持ち上がったことで、伝統的なボンド像の変質を危惧する声が強まった。

しかし、Amazonの内部関係者は「ジェフ(ベゾス氏)は大のボンドファンであり、Amazonがシリーズをどのように発展させるかに興奮しているものの、守るべきものは厳格に守る。そのため、今回のメモを通達した」と説明した。ただし、「次期ボンドが有色人種の俳優によって演じられる可能性については議論の余地がある」としており、キャスティングには依然として柔軟性を残している。

次期ボンド候補として名前が挙がる俳優たち

次期007役の候補として、以下の俳優たちの名前が浮上している。

ライアン・ゴズリング(44歳・カナダ出身)『ラ・ラ・ランド』などで知られる彼は、ウィットに富んだ演技が特徴。特に映画『バービー』でのケン役で見せたユーモラスな演技が、初期のボンド像を彷彿とさせる。

クリス・ヘムズワース(41歳・オーストラリア出身)マーベル映画『マイティ・ソー』シリーズで知られる彼は、アクションスターとしての実力を持つ。筋骨隆々な体格を活かし、新たなタイプのボンドを創り出す可能性も。

カルティク・アーリアン(34歳・インド出身)ボリウッドの人気俳優であり、端正なルックスとスクリーンプレゼンスで知られる。もともとエンジニアを志していた経歴を持ち、知的なボンド像を演じることも可能かもしれない。

ジェームズ・ノートン(39歳・英国出身)『ハッピー・バレー』『戦争と平和』『グランチェスター』などで注目を集める英国俳優。クラシックなボンド像を継承するにふさわしい候補の一人とされる。

007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(字幕版)

007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(字幕版)

ダニエル・クレイグ, アナデアルマス, ラミ・マレック
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