俳優・津田健次郎らが所属する芸能プロダクション「アンドステア」（株式会社ミキサー）は、同プロダクション所属の俳優・声優である七海ひろきが、第十九回「声優アワード」にて新人賞を受賞したことを発表した。宝塚歌劇団OGとして初の受賞となる。
「声優アワード」は、2006年に日本音声製作者連盟とKADOKAWA、文化放送、小学館集英社プロダクションがアニメ業界各社と協力して創設した、声優を表彰する業界最大規模の賞である。その年に最も印象に残った声優や作品を対象とし、声優の地位向上を目的に毎年開催されている。
第十九回となる今年の授賞式は、2025年3月15日に東京都港区の文化放送メディアプラスホールで行われた。新人賞は「原則として声優デビュー5年以内」「対象期間中に特に目立った活躍をした声優」が選ばれる。七海は、2019年3月に宝塚歌劇団を退団後、2020年に本格的に声優活動を開始。舞台俳優としての経験を活かしながらも、新たな表現方法に挑み続けた努力が評価され、今回の受賞に至った。
2024年度には、『マッシュル-MASHLE-』のアビス・レイザー役、『烏は主を選ばない』の浜木綿役、『戦国妖狐』の千夜役など、多彩な役柄を演じた。特に『戦国妖狐』では、W主人公の一人・千夜の少年期から青年期までを演じ分け、繊細な芝居と迫力あるアクションシーンで視聴者を魅了した。
受賞に際し、七海は「宝塚退団後、本気で挑んだ憧れの声優の仕事は、想像以上に難しく、不甲斐ない日々が続いた。そんな中で、作品に注がれるスタッフやキャストの皆さんの熱意に支えられ、必死に駆け抜けた5年間だった。今回の受賞は、恵まれた環境のおかげであり、皆様に感謝しかない」とコメント。「まだ駆け出しの声優人生なので、賞に恥じないよう精進していきたい」と、今後のさらなる活躍を誓った。
七海ひろきオフィシャルウェブサイト：https://hiroki773.com/
