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「賞創設以来、最高に面白い」新潮ミステリー大賞受賞作『リストランテ・ヴァンピーリ』発売!人肉料理レストラン×ヴァンパイアミステリー


第11回新潮ミステリー大賞の受賞作『リストランテ・ヴァンピーリ』(二礼樹著)が、本日3月19日、新潮社より発売された。選考委員を務めた貴志祐介氏、道尾秀介氏、湊かなえ氏からは「賞創設以来、最高に面白かった」との絶賛が寄せられている。

リストランテ・ヴァンピーリ

リストランテ・ヴァンピーリ

二礼樹
1,833円(03/19 22:13時点)
発売日: 2025/03/19
Amazonの情報を掲載しています

 
圧倒的な筆力で選考会を制した新鋭

新潮ミステリー大賞は、2014年に創設され、日本推理サスペンス大賞やホラーサスペンス大賞の流れを汲む賞である。これまでに一條次郎氏(『チェレンコフの眠り』)、結城真一郎氏(『#真相をお話しします』)、荻堂顕氏(『不夜島』)など、多くの才能を輩出してきた。

記念すべき10周年を迎えた本年度の選考会では、応募総数172篇の中から、二礼樹(にれ・いつき)氏の『リストランテ・ヴァンピーリ』(旧題『悪徳を喰らう』)が大賞に選ばれた。社内予備選考では満場一致で最終候補に進出し、本選でも圧倒的な強さを見せた。

貴志祐介氏は「完成度が一頭地を抜いており、多くの読者を獲得する華がある」と評価。湊かなえ氏は「リーダビリティが高く、登場人物も魅力的で独特な世界観に引き込まれた」と語り、道尾秀介氏は「人間の感情や空気の冷たさまで巧みに描かれ、『文章世界』という言葉を思い出させてくれた」と絶賛した。

ロックと文学が交差する異色の経歴

著者の二礼氏は1997年生まれ、宮城県仙台市出身。学生時代は学習塾に通う一方で、ロックバンドのギター・ボーカルとして活動。オーディションを経て芸能事務所と契約し上京するも、音楽観の違いから独立。その後、大学に通いながら大道芸団体に所属し、パフォーマンス活動を行った。

そんな異色の経歴を持つ二礼氏が小説に目覚めたのは、「音より文字のほうが速い」と気づいた瞬間だったという。2019年に第6回新潮ミステリー大賞へ初投稿し、3度目の挑戦となる本作で念願の受賞を果たした。
 
ヴァンパイアと殺し屋が交錯する衝撃のミステリー

『リストランテ・ヴァンピーリ』は、大戦後の北の街を舞台に、人肉料理を供するレストランをめぐる物語。解体師のオズヴァルド、美少年ルカ、白髪の殺し屋エヴェリスらが入り乱れ、マフィアやヴァンパイアが暗躍する。

執筆に際しては、「でかい岩が崖を削り砕きながら凄まじい速さで転がるような勢いを持たせること」を意識し、20稿以上を重ねた。選考会では「圧倒的なリーダビリティとキャラクター造形」が評価され、満場一致で受賞を決定づけた。

「傷だらけのギター」のような物語を

受賞に際し、二礼氏は「社会から脱落したはずれ者たちが自ら居場所を獲得していく物語を書きたかった」と語る。「リストランテの厨房には殺人鬼や吸血鬼が紛れ込んでいるほうが面白い。読者には、厨房を覗くような気持ちでページを開いてほしい」とコメントした。

二礼樹

 
書籍情報
タイトル: 『リストランテ・ヴァンピーリ』
著者: 二礼樹
造本: 四六判(272ページ)
定価: 1,870円(税込)
発売日: 2025年3月19日
ISBN: 978-4-10-356161-3
出版社: 新潮社
URL: https://www.shinchosha.co.jp/book/356161/

リストランテ・ヴァンピーリ

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