動画投稿サイトのVimeoは、動画管理から編集、イベント配信、統合、アクセス管理、動画収益化に至るまで、あらゆるステップを考慮した新機能および強化機能を発表した。
動画管理
Vimeoのデザインが一新
新しいユーザーエクスペリエンスにより、動画の管理と検索がこれまで以上に簡単になった。改善されたナビゲーション、一貫性のある設定ページ、新しく整理された動画ライブラリが全プランで利用可能となる。
チーム向けの動画管理機能の向上
チームアカウントのユーザーは、「チームライブラリ」「共有アイテム」「マイライブラリ」の3つの主要なスペースに整理され、より効率的にコンテンツを管理できるようになった。本機能はPlus/Starterプラン以上で利用可能。
動画の作成・編集
シンプルな編集体験の提供
テキストベースの動画編集ツールを従来の編集スイートに統合。これにより、文書を編集する感覚でスムーズに動画編集が可能となる。ワークフローの高速化とクリエイティブコントロールの向上が期待される。本機能はPro/Standardプラン以上で利用可能。
イベント
24時間365日のライブ配信サービスを導入
Vimeoでは、エンコーダーを使用した最大24時間の連続ライブ配信が可能となった。時間制限や中断なしでのイベント配信を実現する。本機能はVimeo Enterpriseプランで利用可能。
統合とAPI
Adobe Premiere Proとの統合機能を強化
VimeoとAdobe Premiere Proの統合が強化され、Vimeoアカウントへの直接アップロード、チーム・フォルダ管理、リンクの共有・置換、Vimeoのレビュー機能によるタイムコード付きコメント同期などが可能になった。さらに、SSO(シングルサインオン)サポートも提供される。機能の利用可否はプランによって異なる。
アクセス管理とコンプライアンス
ITおよびセキュリティ向けのユーザーセッション管理機能
管理者は、チームメンバーのログイン時間の制御、一括ログアウト、SSO(シングルサインアウト)の設定が可能になった。これにより、OktaやAzureなどのIDPプラットフォームからログアウトすると、自動的にVimeoからもログアウトされる。本機能はVimeo Enterpriseプランで利用可能。
アカウントレベルのプライバシー設定の拡充
企業内動画の作成・共有の自由度を維持しつつ、管理者とユーザーが特定の動画の共有権限を設定できるようになった。本機能はVimeo Enterpriseプランで利用可能。
監査ログの強化
ITチーム向けに、ユーザーアクティビティの監視機能が拡充された。収集・フィルタリングされるデータの範囲を広げ、BI(ビジネスインテリジェンス)プラットフォームへのエクスポートも可能となった。本機能はVimeo Enterpriseプランで利用可能。
動画収益化
OTT向けにLGおよびVizio TVアプリをサポート
Vimeo OTTは、新たにLG TVおよびVizio TV向けのブランドストリーミングアプリを提供開始した。これにより、視聴可能なデバイスがさらに拡大。iOS、Android、Apple TV、Android TV、Roku、Amazon Fire(TVおよびタブレット)、Xbox、Samsung TV向けアプリも引き続きサポートされる。本機能はVimeo OTT Enterpriseプランで利用可能。
Vimeoの新機能・強化機能は、動画管理や配信の効率化、チームでのコラボレーション強化、セキュリティ向上、収益化の機会拡大を目的としており、より快適な動画体験を提供することを目指している。