[PR]

秋田書店、社屋建て替えに「刃牙」演出 史上最強の親子喧嘩がビルを倒壊!?


※3月27日追記。

建て替え工事中だった秋田書店本社屋は27日、火事があり、消防車など39台が出て消火活動にあたっていると報じられた。解体工事中でけが人が1人いるとNHKが伝えた。

秋田書店(東京都文京区、代表取締役社長・山口徳二)は、老朽化に伴う本社屋の建て替え工事にあわせ、「刃牙」シリーズの世界観を体現したユニークな演出を実施した。2025年3月24日より、解体工事中の本社屋(東京都千代田区)の仮囲いに、作中で描かれた“史上最強の親子喧嘩”をテーマとした限定グラフィックを公開。近隣住民への謝罪の意を込めたデザインも施し、工事現場を「刃牙」ファンにとっての特別な空間へと変貌させている。

「刃牙」シリーズの名場面を工事現場に再現

「刃牙」シリーズは1991年に「週刊少年チャンピオン」(秋田書店)で連載を開始。地上最強の生物・範馬勇次郎を父に持つ高校生・範馬刃牙が、地下闘技場の王者として成長を遂げ、ついには父との「史上最強の親子喧嘩」に挑む格闘漫画である。シリーズ累計発行部数は1億部を突破し、アニメ化や映画化を通じて国内外で高い人気を誇る。

今回の本社屋建て替えに際し、秋田書店は「刃牙」の象徴的なシーンである“親子喧嘩”をイメージした限定グラフィックを工事現場に掲出。激突の衝撃が街にまで及んだかのようなデザインとなっており、「ビル1棟で済んだのは幸運というべきだ、ほんの小競り合いだったのだろう……」という原作者・板垣恵介氏のコメントがユーモアを交えて添えられている。

また、近隣住民への謝罪の意を込めた特別デザインも公開。範馬親子の壮絶な戦いが“現実世界”にも影響を及ぼしたというコンセプトのもと、工事の騒音や不便さを「刃牙」の世界観で包み込み、単なる解体作業をエンターテイメントに昇華させる狙いだ。

社長・担当編集もコメント 「新たな時代へ」

秋田書店の山口社長は、「近隣の皆様には大変ご迷惑をおかけしますが、この塀の向こうで範馬家の親子喧嘩が繰り広げられていたと想像してみてください。殺風景な工事現場も、少しは楽しめる場所になるのでは」とコメント。「やはり勝手な解釈ですね」としつつも、「しばしの間、ご迷惑をおかけしますが、お許しください」と工事に理解を求めた。

また、「刃牙」シリーズ初代担当であり、現・常務取締役の沢考史氏は、「新しいマンガ! 新しい世界!! 新しい時代!!! 創り出すエネルギーが『刃牙』の親子喧嘩には噴出している。その勢いでまずは弊社旧社屋を大解体・超粉砕! 秋田書店も新しい時代へ生まれ変わる」と熱く語った。

2027年に新社屋竣工予定

秋田書店本社屋は1973年に竣工し、50年以上にわたり多くの名作を世に送り出してきた。しかし、時代の変化に対応するため、2025年1月に本社機能を一時的に駒込へ移転し、旧社屋は順次解体。新本社屋は2027年9月の竣工を予定している。

なお、工事現場の限定グラフィックは一般公開されており、自由に撮影が可能。訪れる際は交通ルールを守り、周囲の安全に配慮するよう呼びかけている。