韓国映画『秘顔-ひがん-』が6月20日(金)より、新宿ピカデリーほか全国で公開される。本作は19歳未満鑑賞禁止という制限にもかかわらず、韓国で観客動員数100万人を突破し、初登場1位を記録したサスペンス・スリラーである。
禁断の愛と秘密が交錯する密室スリラー
「許す? だったら、許せないことをするしかないな」──。劇中で交わされるこの言葉が示す通り、本作は許されざる情愛と欲望が渦巻く作品だ。指揮者ソンジンとチェリストのミジュ、そして彼らの関係を見つめる婚約者スヨン。3人の間に秘められた真実が暴かれるたびに、物語は予測不能の展開へと加速する。
監督は『情愛中毒』で知られるキム・デウ。彼は鋭い心理描写と美的感覚に裏打ちされた映像表現で、スリラーの新境地を切り拓いた。本作は彼にとって10年ぶりの監督復帰作であり、その演出力の衰えをまったく感じさせない仕上がりとなっている。
実力派キャストの競演
主人公ソンジン役を務めるのは、『秋の童話』『エデンの東』のソン・スンホン。婚約者の失踪に苦悩しながらもミジュに惹かれていく指揮者を熱演し、新境地を見せる。婚約者スヨン役には、『パラサイト 半地下の家族』のチョ・ヨジョン。彼女は密室で秘密を目撃し、次第に常軌を逸していく姿を精緻な演技で表現する。ミジュ役には、『財閥家の末息子〜Reborn Rich〜』『コンジアム』で注目を集めたパク・ジヒョン。これまでのイメージを覆す大胆な演技と変幻自在の表情で、観る者を挑発する。
映画の格調高さとミステリアスな雰囲気を支えるのは、『ソウルの春』のイ・ジェジンによる音楽である。前半はシューベルトをはじめとするクラシック音楽や、ピアノとチェロを活かした劇伴で構成され、後半は密室の緊張感を高めるサウンドデザインが施されている。映像と音楽が一体となり、物語の優雅さとスリルを際立たせている。
密室の中で暴かれる驚愕の真実
物語は、婚約者スヨンの失踪から始まる。将来有望な指揮者ソンジンは、オーケストラのチェリストであるスヨンとベルリンで恋に落ち、結婚を控えていた。しかしスヨンが突如姿を消し、残されたのは「あなたと過ごせて幸せだった」というビデオメッセージのみだった。
動揺するソンジンの前に現れたのは、スヨンの後輩チェリストのミジュ。最初は冷たく接するものの、ミジュの魅力に惹かれ、やがて禁断の関係に踏み込む。しかし、2人の情事を最も近くで目撃していたのは、失踪したはずのスヨンだった。密室に監禁されていた彼女は、ソンジンとミジュの秘密を知ることになる。そして欲望の果てに待ち受けるのは、想像を絶する真実であった。
『お嬢さん』以来の韓国発・衝撃のサスペンス
『秘顔-ひがん-』は、韓国映画において『お嬢さん』以来の傑作サスペンスとして注目されている。禁断のエロティシズムと心理的スリルが交錯する本作は、豪華キャストによる熱演と緻密なストーリーテリングが融合し、観客を最後まで惹きつける。
R18+指定の衝撃作が、ついに日本公開。『秘顔-ひがん-』は、6月20日(金)より、新宿ピカデリーほか全国で上映される。
公式サイト:映画『秘顔-ひがん-』公式サイト