NHK朝の連続テレビ小説『あんぱん』第8話では、物語の核心にある“パン作り”が本格的に動き始めた。のぶの熱意に心を動かされた草吉(阿部サダヲ)は、「一回だけだ」という条件で彼女の願いに応えるかたちで、パン作りに協力することを決意する。
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団子屋のあんこを持ち寄って、パン作りはスタート。釜次(吉田鋼太郎)からの冷たい視線もものともせず、草吉は石材を使ったパン窯の製作に取りかかる。その姿はまるで“ジャムおじさん”そのもの。手ぬぐいを巻き、小麦粉と卵を混ぜていく様子に、のぶや嵩も目を輝かせる。
焼きあがったパンからはパチパチと音が立ち、香ばしい匂いが町中に広がる。子どもたちは憧れの眼差しでパンを見つめ、大人たちも香りに誘われて集まってくる。こうして朝田家と草吉による“即席パン屋”が開店。価格はなんと一個2銭という破格のサービス。嵩も思わず、ちひろの分を買い与える優しさを見せる。だがそのちひろから発せられた「母さんはいつ帰ってくるの?」という問いが、場の空気を一瞬で静かにする。ちひろは小さかったので、昔の記憶はないかと思っていたら、実は覚えていた。彼も我慢していたのだろう。
一方で、のぶの母・羽多子(江口のりこ)は、草吉にパン作りを教えてほしいと頼む。釜次もこれに便乗し、草吉を説得。草吉はしぶしぶ教えることになるが、その夜中、彼はふいに姿を消す――。
草吉が逃げたのか、諦めたのかと不安になるのぶ。しかし翌朝、パン作りの道具一式を抱えて戻ってきた草吉は、「パン焼くなら本気でやらせてもらう」と力強く宣言する。これまでどこか投げやりだった彼が、自らの手で新しい一歩を踏み出す瞬間だ。
そして物語は次の局面へ。嵩のもとには、離れて暮らす母からの手紙が届く。ちひろの「母を想う気持ち」とともに、親と子、そして食がつなぐ記憶が描かれる本エピソードは、温かく、そしてどこか切ない余韻を残す。
ちなみに声優の島本須美がどこかに出ているので探してみよう。高知出身の『アンパンマン』声優ですね。
登場人物
朝田 のぶ(今田 美桜)
朝田 のぶ[幼少期](永瀬 ゆずな)
朝田 結太郎(加瀬 亮)
朝田 羽多子(江口 のりこ)
朝田 蘭子(河合 優実)
朝田 メイコ(原 菜乃華)
朝田 釜次(吉田 鋼太郎)
朝田 くら(浅田 美代子)
屋村 草吉(阿部 サダヲ)
原 豪(細田 佳央太)
柳井 嵩(北村 匠海)
柳井 嵩[幼少期](木村 優来)
柳井 登美子(松嶋菜々子)
柳井 清(二宮 和也)
柳井 寛(竹野内 豊)
柳井 千代子(戸田 菜穂)
柳井 千尋(中沢 元紀)
宇戸 しん(瞳水 ひまり)
黒井 雪子(瀧内 公美)
小川 うさ子(志田 彩良)
山下 実美(ソニン)
辛島 健太郎(高橋 文哉)
座間 晴斗(山寺 宏一)