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Bunkamura、自社配給第2弾『季節はこのまま』公開へ 名匠アサイヤスの最新作を全国展開


東急文化村が展開する映画配給事業が、次なるステップへと進もうとしている。Bunkamuraが全国配給を手がける第2弾作品『季節はこのまま』が、2025年5月9日よりBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下にて公開されることが明らかになった。

本作は、『クリーン』『パリ、ただよう花』などで知られるフランスの名匠オリヴィエ・アサイヤス監督によるロマンス・コメディ。2020年4月、新型コロナウイルスのパンデミックにより外出が制限された春を舞台に、監督自身の経験をベースとした物語が展開される。兄の映画監督ポールと弟の音楽ジャーナリスト・エティエンヌが、それぞれの恋人とともに幼少期を過ごした郊外の家に閉じこもり、変化する日常の中で新たな一面を発見していく。閉塞感と笑いが交錯するなかで、人と人との関係性がじっくりと描かれる。

Bunkamuraは、これまでもアートや文化に特化した施設運営を行ってきたが、2023年からは映画配給事業にも本格的に取り組み始めている。全国配給第1弾『メモリーズ・オブ・ザ・サマー』に続く今作は、配給会社としてのブランド確立を図る重要な試金石と位置づけられる。

一方、Bunkamuraを運営する東急文化村は、現在進行中の「Shibuya Upper West Project」にともない、「Bunkamuraザ・ミュージアム」の移転を発表している。東急百貨店本店跡地の再開発により誕生する新複合施設の7階に拡大移転され、展示面積の増加と最新設備の導入により、より多様で大型の展覧会開催が可能となる見込みだ。

このように、ハード・ソフト両面での拡充を進めるBunkamuraは、「観る」「感じる」「考える」文化体験の場として、映画、アート、舞台芸術を横断する新たな文化発信拠点を目指している。今後の配給作品のラインナップや上映展開にも注目が集まる。