TOHOシネマズが展開する会員サービス「シネマイレージ®」が、2026年春に大幅なリニューアルを実施することが明らかになった。新たな制度では、映画鑑賞だけでなく劇場内外での消費活動もポイント加算の対象となり、より利便性と楽しさを兼ね備えた仕組みへと生まれ変わる。
劇場を超えたポイント活用が可能に
新制度の最大の特徴は、劇場飲食売店やグッズ売場はもちろんのこと、東宝グループが運営する各種サービスでもポイントを貯めたり使ったりできる点である。対象は、演劇公演、TOHO animation STORE、ゴジラ・ストアなどのオンラインショップ、さらに商業施設「日比谷シャンテ」など幅広い。
映画1回無料の条件が利用金額ベースに変更
これまでの「映画6回鑑賞で1回無料」という仕組みは、2026年春から「映画館でのご利用金額に応じて1回無料」という方式に変更される。映画チケットの基本料金だけでなく、ポップコーンやパンフレットなどの購入も加算対象となるため、ポイントをより早く貯めることが可能となる。
例えば、映画のチケットを基本料金で6回購入すれば1回無料となるが、加えて売店での購入があれば、それに応じた早期獲得も可能となる。
ポイントの活用方法も多様化
新制度では、ポイントを使って座席のアップグレードやポップコーンとの引き換え、割引クーポンの取得など、映画館での体験をより豊かにする特典が追加される予定である。これにより、鑑賞そのもの以外の楽しみ方も広がっていく見通しだ。
現行のスタンプは新制度ポイントへ移行
現行のシネマイレージ®会員が持つスタンプ(鑑賞ポイント)は、リニューアル時に新制度のポイントとして引き継がれ、有効期限は引き継ぎから2年間とされる。一方、スタンプとは別に付与されていた「マイル」は、2025年10月末で加算を終了し、2026年2月末をもって使用不可となる。マイルは新制度には引き継がれないため、該当期間内での使用が推奨される。
会員サービスの一部は継続
シネマイレージ®独自の「曜日割引」や「レポート機能」、インターネットでの早期チケット購入などは、新制度においても引き続き提供される見込みだ。なお、現行のメールマガジン「TC MAIL」は2026年2月をもって終了し、新制度の会員には別途新たな形で情報が提供される予定である。
現在の会員にもアカウント移行手続きが必要
新制度にスムーズに移行するためには、会員情報の更新が必須となる。特に、Webからの入会済みでカード未受取の場合は、劇場でのカード受取が必要だ。また、会員専用ページでの情報登録と最新化が求められている。
新制度の詳細は2025年冬に発表予定。現行制度での新規入会は、Webでは終了10日前まで、劇場では終了前日まで受け付けている。
TOHOシネマズ公式サイトにはよくある質問コーナーも設けられている。