アメリカのストリーミングサービスPeacockが、1995年のカルト的人気を誇る青春映画『クルーレス』の続編ドラマシリーズを開発中だとindirwireが報じた。主演のアリシア・シルヴァーストーンが、オリジナル版と同じく主人公シェール・ホロウィッツ役で再登場する。
本作は、エイミー・ヘッカリング監督・脚本による映画『クルーレス』の正統な続編と位置付けられており、シリーズの詳細なストーリーについては現時点では非公開。ヘッカリングは本作でもエグゼクティブ・プロデューサーとして関与する。
脚本と制作は、『ゴシップガール』『ナンシー・ドリュー』のジョシュ・シュワルツとステファニー・サヴェージ、さらに『フリーキアー・フライデー』の脚本を手がけたジョーダン・ワイスが共同で担当。3人はいずれもエグゼクティブ・プロデューサーとして名を連ね、シュワルツとサヴェージは自身の制作会社Fake Empireを通じて制作に参加する。
また、シルヴァーストーン本人もエグゼクティブ・プロデューサーを務め、オリジナル版映画のプロデューサーであるロバート・ローレンスも再び名を連ねている。制作はCBSスタジオとユニバーサル・テレビジョンが共同で担当する。
なお、Peacockは過去にスタイシー・ダッシュ演じるディオンヌを主軸としたミステリー仕立てのリブート企画を2020年に進めていたが、実現には至らなかった。シルヴァーストーンは2023年のスーパーボウルCMで一度シェール役にカムバックしており、今回のシリーズ復帰はファンにとって待望の展開といえる。
映画『クルーレス』は、2025年で公開30周年を迎え、今夏にはFathom Entertainment主催による記念上映が全米の劇場で行われる予定。オリジナル版は全世界で5,660万ドルの興行収入を記録し、今なお90年代を代表するティーン映画として多くのファンに愛され続けている。
出演者にはシルヴァーストーンのほか、ポール・ラッド、故ブリタニー・マーフィ、ドナルド・フェイソン、エリサ・ドノヴァン、ブレッキン・メイヤー、ダン・ヘダヤ、ウォレス・ショーンらが名を連ねた。物語は、ジェイン・オースティンの小説『エマ』を下敷きに、ビバリーヒルズに暮らす上流階級の女子高生が仲間たちの恋のキューピッドを買って出る姿を描いたコメディである。
なお、シルヴァーストーンは本作でブレイクを果たし、『バットマン&ロビン』への出演へとつながった。近年では、ヨルゴス・ランティモス監督作『Bugonia(ブゴニア)』やスリラー『Pretty Thing』、A24製作の『Y2K』など、インディペンデント作品への出演も続けている。