北海道放送株式会社(HBC)は、13年ぶりとなる自社制作の連続ドラマ『三笠のキングと、あと数人』を、2025年4月25日(金)午後6時30分より放送開始する。全6話構成で、北海道三笠市を舞台に描かれる、少し不思議で懐かしい夏の物語である。主演を務めるのは高杉真宙と柄本時生の2人で、同作は“ミカキン”の愛称で親しまれる青春群像劇となっている。
本作は、アイドルの夢に破れて故郷へ戻った青年・健太(高杉)と、自称「三笠の王」を名乗る先輩(柄本)という幼なじみの2人が、町の未来を変えようと奮闘する姿を描く。夢や挫折、再出発というテーマを、ユーモアを交えながら丁寧に描写していく。
撮影は2024年夏、約1ヶ月にわたり三笠市内で実施された。三笠市役所や地元飲食店、企業などが「ミカサ・ドラマ・プロジェクト実行委員会」を結成し、多くの市民がエキストラやボランティアとして制作に参加。官民一体となって本作を支えた。地域おこし協力隊として市外から移住した住民も、俳優やスタッフの食事を担うなど、三笠の魅力発信に尽力した。
高杉は「約1ヶ月にわたる三笠でのロケは、健太と先輩がこの町に生きた時間だった。この“アツい夏”を視聴者にも届けたい」と語る。柄本も「夢破れて帰ってきた人の物語を通して、“戻ることは悪くない”と伝えたい」と本作への想いを述べた。
また、放送に先駆けて舞台裏に迫る2本の特別番組が放送される。
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『三笠のキングと、あと数人~舞台裏と、HBCドラマの軌跡と~』 4月19日(土)午後4時30分 初回放送
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『三笠のキングと、移住者たちと、あと数人』 4月19日(土)深夜0時58分 初回放送
主題歌はGLAYによる「Beautiful like you」。監督は榊原有佑、門馬直人、針生悠伺が務め、脚本は我人祥太と林青維。出演は高杉真宙、柄本時生のほか、森田想、奥野瑛太、竹中直人、西岡德馬らが名を連ねる。
地方都市を舞台にした本作は、挫折や葛藤を抱える若者たちが再び夢を追いかける姿を描くことで、観る者の心を温かくゆさぶる。北海道発のローカルドラマが、全国に新たな共感と感動を届ける。