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ティルダ・スウィントン、ルカ・グァダニーノやペドロ・アルモドバルらと新作映画を制作――アムステルダム「Eyeフィルムミュージアム」にて展覧会開催へ


英女優ティルダ・スウィントンが、オランダ・アムステルダムのEyeフィルムミュージアムで開催される展覧会に向けて、ルカ・グァダニーノやジョアンナ・ホッグらと新たな映像作品を共同制作することが明らかになった。展覧会のタイトルは『Tilda Swinton – Ongoing(ティルダ・スウィントン―継続するもの)』で、2025年9月28日から2026年2月8日まで開催される予定である。

本展では、スウィントンと親交の深い5人の映像作家――ペドロ・アルモドバル、ルカ・グァダニーノ、ジョアンナ・ホッグ、ジム・ジャームッシュ、アピチャッポン・ウィーラセータクン――との新作映像プロジェクトが展開される。さらに、ファッション史家でキュレーターのオリヴィエ・サイヤールおよび写真家ティム・ウォーカーと共に、インスタレーション作品も2点制作されるという。

加えて、スウィントンのキャリア初期に多大な影響を与えた映画作家デレク・ジャーマンの功績も本展で特集される予定だ。ジャーマンの代表作『ジュビリー』や『ザ・ガーデン』に加え、8ミリフィルムによる未公開のアーカイブ映像もスウィントン自身の手で紹介される見通しである。なお、スウィントンはジャーマン監督作『カラヴァッジオ』で映画デビューを果たしている。

スウィントンは今回の展覧会にあたり、次のように声明を発表した。

「このように光栄な招待を受け、Eyeは私に過去40年間の創作活動のメカニズムを見つめ直す機会を与えてくれました。私の人生において大きな意味を持つ創造的な関係性に焦点を当て、その中で生まれた物語や空気感を共有します。この展覧会のために特別に制作された新作群は、長年の対話や友情から生まれた最新の表現であり、今なお私を好奇心で満たし続けています。それは、森にまかれたパンくずのような継続的な道筋であり、長く根を張った木に芽吹く新たな葉なのです。」

世界的女優でありアーティストとしても活動を続けるスウィントンの創作の軌跡と、彼女を取り巻く映像作家たちとの協働が交差する本展は、現代映像文化の奥行きを示す貴重な場となるであろう。

展覧会公式サイト:Tilda Swinton | Eye Filmmuseum